構造化データとは?AI検索・SEOでの役割と書き方

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構造化データとは?AI検索・SEOでの役割と書き方

構造化データとは、ページの内容を検索エンジンなどへ決まった形式で伝える記述です。SEOでの効果、AI検索で必要か、種類の選び方、JSON-LDの書き方、入れた後の確認までまとめます。

「AI検索に出るには構造化データが必須らしい」。そう聞いて、自社のサイトに何か足すべきか迷うことがあるかもしれません。

この記事では、構造化データとは何かから始め、SEOでの役割、AI検索で必要か、種類の選び方、書き方、入れた後の確認までを順に説明します。専門知識がなくても判断できるよう、同じ一つの商品を例に進めます。確認日は2026年9月23日です。

構造化データとは

構造化データとは、ページに書いてある内容を、決まった言葉と形式で検索エンジンなどの機械に伝える記述です。 Googleは「ページの情報を提供し、内容を分類するための標準化された形式」と説明しています。[1]

人は商品ページを見れば、「白いマグカップ」「3,300円」「在庫あり」とすぐに分かります。しかし機械にとっては、どの数字が価格で、どれが商品番号かは分かりにくいものです。

説明用の例。左は人が見る白いマグカップの商品ページ、右は同じ情報に「商品名」「価格」「在庫」の項目名を付けて機械に伝える様子の比較図

そこで、「これは商品で、名前はこれ、価格はこれ」と項目名を付けて書き添えます。項目名の多くは、Schema.orgという共通の言葉の一覧から選びます。[1]

例えばレシピのページなら、材料・調理時間・カロリーなどを項目ごとに伝えられます。[1] 商品ページなら、商品名・価格・在庫です。

構造化データのSEO効果

構造化データを入れると、検索結果で価格や評価などを付けた目立つ表示(リッチリザルト)の対象になり得ます。ただし、表示も順位も保証されません。 Googleは、正しく書いてテストに通っても、検索結果に表示されるとは限らないと明記しています。[2]

表示されない理由には、Googleがその検索では通常の結果の方が合うと判断した場合や、ページの主な内容と記述が合っていない場合などがあります。[2]

また、ガイドラインに反した記述で手動対策を受けると、リッチリザルトの対象から外れます。ただし、Googleはこれがウェブ検索の順位には影響しないと説明しています。[2] 構造化データは順位を上げる仕組みではなく、見せ方の候補になるための情報だと考えると整理しやすくなります。

構造化データを入れると目立つ表示(リッチリザルト)の候補になるが、表示するかはGoogleが判断し、順位を上げる仕組みではないことを示す流れ図

効果を見たいときは、Googleが勧めるように、数ページで入れる前と後を数か月比べます。[1] 季節で見られ方が変わるページは避けます。

AI検索で構造化データは必要か

GoogleのAIによる概要やAIモードに出るために、構造化データは必須ではありません。 Googleは、追加の技術要件はなく、特別なschema.orgの構造化データも不要だと説明しています。[3]

そのうえでGoogleは、通常のSEOの基本の一つとして、構造化データをページに見えている文章と一致させることを挙げています。[3] 入れるなら、内容を正しく保つことが大切です。

ChatGPTの検索について、OpenAIは検索用の巡回プログラム(OAI-SearchBot)をrobots.txtで許可することなどを勧めています。構造化データの要否は、その資料には書かれていません。[4] 書かれていないことは「不要」の証明でもないため、他社のAIについては一般化しないようにします。

2つの枠の比較図。左はGoogleのAIによる概要・AIモードで、特別な構造化データは不要、入れるなら見える文章と一致させる。右はChatGPTの検索で、OAI-SearchBotをrobots.txtで許可することが推奨され、構造化データの要否は資料に記載がない

AI向けの専用ファイルとの違いが気になる場合は「llms.txtは必要?できることと、設置前に確認したいこと」も参考になります。

構造化データの種類と使い分け

自社のページがどの種類かを先に決め、それに合う型を選びます。 Googleは対応している種類を一覧で公開しています。[5]

ページの種類 使う型の例 メモ
商品を買えるページ Product 価格・在庫を書く [5]
会社概要・トップページ Organization 会社名・ロゴ・所在地など [5]
ブログ・ニュース記事 Article 見出し・著者・日付 [5]
店舗・事務所の案内 Local business 営業時間・所在地 [5]
利用者が質問に答えるページ Q&A 店が作るFAQとは別 [5]
ページの位置を示すリンク Breadcrumb サイト内の階層 [5]

2026年9月23日時点で、この一覧にFAQやHowToは載っていません。[5] 会社情報の書き方は「Organizationの構造化データとは?会社概要と公式リンクをそろえる方法」で詳しく説明しています。

全ページに同じ記述を入れる必要はありません。構造化データは、その情報が載っているページに書きます。[1]

ページの種類と構造化データの型の対応図。商品ページはProduct、会社概要・トップページはOrganization、ブログ・ニュース記事はArticle、店舗・事務所の案内はLocal business、ページの位置を示すリンクはBreadcrumb。情報が載っているページに置く

構造化データの書き方:JSON-LDの基本

書き方は3種類ありますが、Googleは多くの場合JSON-LDを勧めています。 JSON-LDはページの文章と混ざらない別の場所に書けるため、管理しやすいのが理由です。[1] ほかにMicrodataとRDFaがあり、正しく書けていればどれでもGoogleにとっては同じです。[1]

JSON-LDの基本は、次の三つです。

  • @context:共通の言葉の一覧の場所。通常は https://schema.org。
  • @type:何についての情報か。商品なら Product。
  • 各項目:ページに見えている値と同じものを書く。

次は説明用の短い例です。値とURLは架空で、販売者向けの表示条件をすべて満たす完成版ではありません。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Product",
  "name": "白いマグカップ",
  "image": "https://example.com/mug.jpg",
  "offers": {
    "@type": "Offer",
    "price": 3300,
    "priceCurrency": "JPY"
  }
}
</script>

WordPressやShopifyなどを使っていてHTMLを直接編集できない場合は、そのサービスの設定や、組み込み済みのプラグインを使う方法があります。[1]

注意したいのは、ページに見えていない情報を書かないことです。正しい情報でも、読者に見えない内容は記述しません。[1]

説明用の例。白いマグカップの商品ページに見えている商品名と価格が、JSON-LDの「name」と「price」へ線で対応している。@contextは言葉の一覧の場所、@typeは何の情報か、ページに見えない情報は書かない

構造化データを入れた後の確認

入れた後は、形式をツールで、内容を人の目で確かめます。 二つは別の確認です。

入れた後の確認の手順図。ツールで形式を確認する道には、リッチリザルトテストで書式の誤りを見る、Search ConsoleのURL検査で見つけられるかを確認する。人の目で内容を確認する道には、表示の値と記述の値を照合する。最後に公開後もレポートで誤りの増加を見る

  1. リッチリザルトテストで、書式に重大な誤りがないかを見ます。[1]
  2. 公開後、Search ConsoleのURL検査で、Googleがページとデータを見つけられるかを確かめます。[1]
  3. ページに表示している値と、記述した値が同じかを人が照合します。自動の検査では見つけにくい誤りがあるためです。[2]
  4. 公開後も、Search Consoleのリッチリザルトのレポートで、テンプレートの変更などによる誤りが増えていないかを見ます。[1]

まずは自社の主なページが、上の表のどの種類に当たるかを選んでみてください。そのページに見えている情報だけを、正しく伝えることから始められます。

よくある質問

Q. 構造化データを入れればAIに引用されますか?
Googleは、AIによる概要やAIモードに出るために特別な構造化データは不要と説明しており、入れれば引用されるという説明はありません。他社のAIについては公式資料で確認できていません。
Q. JSON-LD・Microdataのどれを使えばよいですか?
Googleは、正しく書けていればどれでもよいとしたうえで、多くの場合は管理しやすいJSON-LDを勧めています。
Q. 全ページに入れる必要がありますか?
必要ありません。構造化データはその情報が載っているページに書きます。例えば会社情報はトップページか会社概要ページに置きます。

出典・参考データ

  1. [1] Introduction to structured data markup in Google Search (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
  2. [2] General structured data guidelines (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
  3. [3] AI features and your website (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
  4. [4] Overview of OpenAI Crawlers (OpenAI) — 取得 2026-09-23
  5. [5] Structured data markup that Google Search supports (Google Search Central) — 取得 2026-09-23

この記事を書いた人

水島 翔吾

株式会社kairos 代表取締役 / AgentSignal 開発者

AI クローラー・AI 流入計測と AIO 診断ツール AgentSignal を開発。実測データを元に AI 検索時代の計測と対策を書いています。

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