GoogleのAIモードとは?企業サイトの紹介・流入に何が変わるか

GoogleのAIモードは、複雑な比較や掘り下げが必要な質問にAIがリンク付きで答える検索の機能です。AIによる概要との違い、企業サイトが紹介される条件、Search Consoleで表示を確認する方法、流入の読み方を説明します。
GoogleのAIモードは、複雑な比較や掘り下げが必要な質問に、AIが根拠となるサイトへのリンク付きで答えるGoogle検索の機能です。 企業側に専用の対策は必要ありません。Googleに登録され、検索結果に説明文(スニペット)付きで表示できるページが紹介の候補になります。詳しい条件は後の章で説明します。
上司から「GoogleのAIモードって、うちのサイトに関係ある?何か対策が必要?」と聞かれた集客担当者を想定して説明します。利用者としての使い方ではなく、企業サイトの紹介・測定・流入に絞ります。
以下は2026年9月23日時点で確認できたGoogleの公式資料に基づきます。
GoogleのAIモードとは
AIモードは、何度も検索しないと答えにくい質問に、AIがまとめた回答と関連サイトへのリンクを返す機能です。 Googleは、掘り下げや推論、複雑な比較が必要な質問に特に役立つと説明しています [1]。
例えば「従業員30人の会社で、シフト制に対応し、給与ソフトと連携できる勤怠管理はどれ?」という質問です。以前なら料金、機能、連携先を別々に検索していた内容を、一度に聞けます。
似た機能に「AIによる概要」があります。こちらは通常の検索結果の上部に、AIの要約を表示するものです。Googleは、AIによる概要は通常の検索に加える価値があると判断したときだけ表示され、表示されないことも多いと説明しています [1]。
| 比べる点 | AIによる概要 | AIモード |
|---|---|---|
| どこに出るか | 通常の検索結果の中 | AIの回答とリンクを返す検索の機能 |
| 向いている質問 | 複雑な話題の要点をつかみたい質問 | 掘り下げや比較が必要な質問 |
| リンク | 回答に関連するサイト | 回答を支えるサイト |
二つの機能は異なるモデルや手法を使う場合があり、表示される回答やリンクも変わります [1]。一方に出たことを、もう一方に出た証拠にはしません。
自社の顧客が使う国や言語でAIモードが表示されるかは、実際にGoogle検索の画面で確認します。
AIモードに企業サイトが紹介される条件
AIモード専用の技術要件はありません。ページがGoogleに登録され、検索結果に説明文(スニペット)付きで表示できる状態であることが条件です。 [1]
Googleは、AIモードに出るために新しい機械向けファイルやAI向けのテキストファイル、特別な記述を作る必要はないと説明しています [1]。条件を満たしても、掲載は保証されません [1]。
そのため、最初に確かめるのは次の基本です [1]。
- ページの取得をrobots.txtやサーバー側の設定で拒否していないか
- 大事な内容が画像だけでなく文字で書かれているか
- サイト内のリンクからそのページへたどれるか
- 構造化データ(ページ内容を機械に伝える記述)が、画面に見える本文と一致しているか
robots.txtは、ページを読みに来るプログラムにどのURLを読んでよいかを伝えるファイルです。検索結果から隠すための仕組みではありません [2]。検索に出したくないページには、noindexなど別の設定を使います [2]。
反対に、AI機能で使われる情報を制限したい場合は、nosnippet、data-nosnippet、max-snippet、noindexといった設定を使います [1]。これらは通常の検索結果の見え方にも影響するため、対象ページを決めてから制作担当者に依頼します。
AIモードで企業サイトへの流入はどう変わるか
自社サイトへの流入が増えるか減るかは、一般論では決められません。自社の表示とリンクからの訪問を記録して判断します。
AIの回答で疑問が解決し、サイトを開かない人もいるでしょう。一方で、Googleは、AIモードでは通常の検索より幅広いサイトへのリンクを表示でき、新しい出会いの機会があると説明しています [1]。
どちらの傾向が自社に当てはまるかは、業種や質問の種類で変わります。他社の数字を自社の予測にそのまま使わず、次の章の方法で自社の変化を見ます。
図のように、ページの登録からサイトへの訪問までには複数の段階があり、条件を満たしても次の段階へ必ず進むわけではありません。どの段階で止まっているかによって、次の作業が変わります。
Search ConsoleでAIモードの表示を確認する
Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで、AIモードとAIによる概要に自社ページのリンクが表示された回数を確認できます。 [3]
Search Consoleは、Google検索での自社サイトの表示を確認できる無料の管理画面です。このレポートは2026年8月31日に全世界のサイトへ展開されました [4]。
- Search Consoleで対象のサイトを選びます。
- 生成AIレポートのヘルプにあるリンクからレポートを開きます。
- 「ページ」を選び、表示回数の多いページを書き出します。国やデバイス別の表示も見られます [3]。
ヘルプでは、このレポートにAIによる概要とAIモードの両方の表示が含まれると説明されています [3]。ただし、AIモードだけを分けて見る方法は説明されていません。「AIモードでの表示回数」として報告せず、「GoogleのAI機能での表示回数」と書きます。
また、ヘルプで説明されている指標は表示回数で、クリックの項目は説明されていません [3]。
表示回数と訪問数を別々に読む
表示回数は、リンクが表示された回数で、訪問した人数ではありません。 訪問はアクセス解析で、期間とページをそろえて確認します。
記録表の例を置きます。数字は説明用の架空の値です。
| ページ | 期間 | AI機能での表示回数 | Googleからの訪問 | 問い合わせ |
|---|---|---|---|---|
| 料金ページ | 9月1日〜30日 | 1,200回 | 300件 | 6件 |
| 導入事例ページ | 9月1日〜30日 | 400回 | 150件 | 2件 |
この表から、「表示1,200回のうち300回がクリックされた」とは言えません。Googleからの訪問には、通常の検索結果から来た人も含まれるためです。
表示が増えたのに訪問が増えない月は、回答で疑問が解決している可能性があります。表示されたページの説明が正確か、読み進めたくなる条件が書かれているかを読み直します。
日付は太平洋時間で集計されるため [3]、アクセス解析の日本時間とずれることもあります。月単位など、ずれの影響が小さい期間で比べると読みやすくなります。
AIモードを想定して見直すページ
条件付きの複雑な質問に答えるページから見直します。料金、比較、導入条件のページが優先の候補です。
AIモードは、回答を作るために関連する複数の検索を行う場合があります [1]。これを「クエリファンアウト」と呼びます。先ほどの勤怠管理の質問なら、料金、シフト対応、給与ソフト連携のそれぞれに答えるページが材料になり得ます。
| ページ | 顧客の質問の例 | 見直すこと |
|---|---|---|
| 料金 | 「30人だと月いくら?」 | 人数ごとの金額と追加費用の条件 |
| 比較 | 「シフト制の職場に向いている?」 | 向いている条件と向かない条件 |
| 導入条件 | 「今の給与ソフトと使える?」 | 連携できる相手と必要な設定 |
どのページも、最初の段落で答えを書き、その近くに条件を置きます。AIに抜き出されたときも、読者が見たときも、誤解が起きにくくなります。
クエリファンアウトの詳しい仕組みは検索1位でもAIに引用されない?クエリファンアウトの仕組みで、AIによる概要の説明はSGEは「AIによる概要」にで紹介しています。
AgentSignalで質問を決めてAIの回答を記録する手順は、AI最適化の使い方で説明しています。ただし、Geminiなど別のAIに質問した回答は、AIモードの実画面ではありません。AIモードでの表示は、Search Consoleのレポートや実際の検索画面で確認してください。
よくある質問
- Q. AIモードとAIによる概要は同じものですか?
- 別の機能です。AIによる概要は通常の検索結果にAIの要約を出し、AIモードは掘り下げや比較が必要な質問にリンク付きで答えます。異なるモデルや手法を使う場合があり、回答やリンクも変わります。
- Q. AIモードに出るために特別な設定は必要ですか?
- Googleは追加の技術要件はないと説明しています。Googleに登録され、スニペット付きで表示できるページが候補になりますが、掲載は保証されません。
- Q. Search ConsoleでAIモードだけの表示回数は見られますか?
- 生成AIレポートにはAIモードとAIによる概要の両方の表示が含まれますが、2026年9月23日時点のヘルプではAIモードだけを分ける方法は説明されていません。
出典・参考データ
- [1] AI features and your website (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
- [2] Introduction to robots.txt (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
- [3] Generative AI performance report (Search) (Search Console Help) — 取得 2026-09-23
- [4] Introducing Search Generative AI performance reports in Search Console (Google Search Central Blog) — 取得 2026-09-23
この記事を書いた人
水島 翔吾株式会社kairos 代表取締役 / AgentSignal 開発者
AI クローラー・AI 流入計測と AIO 診断ツール AgentSignal を開発。実測データを元に AI 検索時代の計測と対策を書いています。
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