AIで作った商品名、そのままGoogleに登録して大丈夫?

公開 更新 9 分で読了
AIで作った商品名、そのままGoogleに登録して大丈夫?

生成AIで作った商品名は、内容の確認に加えて商品データの指定が必要です。架空の水筒を例に、商品を識別できる名前、structured_titleの記入内容、登録方法ごとの確認点を説明します。

生成AIで作った商品名は、Googleの商品データに使用できます。ただし、通常の商品名欄に貼るだけではなく、AI生成を示す指定が必要です。[1] この記事では、EC担当者が商品名の内容を直し、登録に使うデータで何を確かめるかを説明します。

対象は、Google Merchant Centerという、広告や無料の商品掲載に使う情報を登録・管理するサービスへ渡す商品名です。サイトに表示する見出しの変更と、Googleへ送る項目の変更を分けて考えます。参照確認日:2026年9月15日。資料の更新日は未確認で、新規発表の紹介ではありません。

AIで書いた名前は、内容と渡し方を別々に確認する

Googleは、AIで生成した商品名にstructured_titleを使うよう求めています。これは、商品名の本文と、その文をAIで作ったかどうかを組にして渡す項目です。本文は1〜150文字で、リンク先と同じ商品を表し、色やサイズなどの違いを識別できる必要があります。価格や送料などの宣伝情報は含めません。[1]

例えば、AIが読みやすい名前を作っても、別の容量や未確認の機能を加えていたら修正が必要です。逆に、内容が正確でも、送り先の項目が合っているかは別の確認になります。「文章を確認した人」と「商品データを送る人」が違う場合は、両方の確認結果を残すと引き継ぎやすくなります。

元の商品情報から商品名を作り送信内容を確認する流れ

以下の水筒、記入表、文章の改善前後は、すべて独自の編集提案として作った架空の説明例です。Googleや実在企業の実施内容・実績ではありません。自社で使う際は、商品台帳と販売ページで確認できた情報に置き換えてください。

まず、買う商品を取り違えない名前にする

例として、容量500mL、ネイビー色のステンレス製水筒を扱います。同じシリーズには350mLの商品もあるという想定です。商品台帳は、型番や容量など、販売する商品の情報をまとめた社内資料を指します。

編集担当者は、AIの出力を先に読むのではなく、台帳と該当商品の販売ページを開いて照合します。確認するのは、文章が魅力的かどうかより「この名前から、どの商品を買うか分かるか」です。

確認する情報 架空の記入例 名前を作る際の判断
商品の種類 ステンレス水筒 何を売るかが分かるので入れる
容量 500mL 350mLの商品と区別するため入れる
色 ネイビー 購入する色を確認できるよう入れる
保温性能 台帳で確認できていない 「長時間保温」は加えない
配送条件 別の配送案内で管理 商品名の候補から外して扱う

この表の「判断」は、名前に採用するかを決めた理由です。空欄をAIの推測で埋めるための表ではありません。性能の資料が見つからなければ、その表現を保留したまま、確認できた情報だけで名前を作ります。

説明用の依頼文は「次の商品情報だけを使い、商品の種類・容量・色が分かる名前を作ってください。確認できない性能や宣伝文句は足さないでください。商品情報:ステンレス水筒、500mL、ネイビー」です。これは文章作成のための編集例であり、Googleへの入力形式ではありません。

AIの出力後は、元の情報に一つずつ対応させます。「500mL」は容量の欄、「ネイビー」は色の欄と照合できますが、「最強の保温力」には対応する情報がありません。出どころを説明できない語を見つけることが、この読み直しの目的です。

宣伝文句を、商品の識別情報に置き換える

今回の例では、商品名を「ステンレス水筒 500mL ネイビー」とします。「水筒」だけの名前では見えなかった、容量と色まで読める形です。これは説明用の編集案で、クリックや購入が増えると確認した結果ではありません。

段階 架空の商品名 読み直す点
改善前 今だけお得!送料無料の最強ボトル 容量と色が不明。性能の裏付けもない
情報を補った案 ステンレス水筒 ネイビー 350mLと500mLを区別できない
改善後 ステンレス水筒 500mL ネイビー 種類・容量・色を元資料と照合できる

宣伝表現を削るだけで終わらず、選ぶために足りない情報を補うのがこの例の狙いです。削除した送料無料の案内は、商品名へ戻すのではなく、配送条件を管理する情報として別に確認します。

販売ページに複数の容量が並んでいる想定なら、担当者は500mLを選んだ状態の情報と名前を見比べます。商品名に500mLと書いたのに、確認対象が350mLの情報だった、という取り違えを避けるためです。販売ページのどの選択肢に対応するかも社内メモに残します。

AI生成を示す項目には何を入れるか

structured_titleの内訳は、生成方法を示すdigital_source_typeと、商品名本文を入れるcontentです。AI生成の場合、前者の値はtrained_algorithmic_mediaです。省略時の扱いは非AI生成のdefaultなので、AI生成では省略しません。また、通常のtitleも一緒に送ると、Googleはtitleだけを使用します。[1]

以下は先ほどの水筒を使った、独自の記入例です。英語の項目名は登録内容を照合するための正式名で、商品名に印字する言葉ではありません。

項目 役割 架空の記入内容
structured_title 下の二つをまとめる項目 AI生成の指定と商品名本文の組
digital_source_type 文の作成方法を示す trained_algorithmic_media
content 掲載する商品名の本文 ステンレス水筒 500mL ネイビー

長い指定値を日本語に訳して入力したり、商品名の末尾に「AI生成」と追記したりする例ではありません。担当者が見る商品名と、作成方法を伝える値を別々に記入します。

商品名本文とAI生成の指定を分けて記入する対応図

公式のテキスト形式では、作成方法と本文をコロンで区切ります。[1] 次の一行は、その形式に架空の商品名を当てはめた値の例です。実行するコードや、アップロード用の完成ファイルではありません。

送信する列の名前 その列に入れる値の説明用例
structured_title trained_algorithmic_media:ステンレス水筒 500mL ネイビー

コロンは、この例では左側の作成方法と右側の商品名を区切る記号です。商品名本文にコロン(:)を含む場合は本文全体を二重引用符で囲み、本文中の二重引用符は二つ重ねます。該当する場合は公式ヘルプの形式例も確認してください。[1]表には商品名に関する部分しか載せておらず、商品の識別番号や価格など、商品登録全体に必要な情報は含めていません。既存のファイルへ反映する際も、ほかの情報をこの一行に置き換えないでください。

値の綴りと形式は、英語版の公式ヘルプに合わせています。日本語の説明を読んで意味を確認することと、送信値の正確な綴りを確認することは分けます。別の登録方式へ、このテキスト形式をそのまま転用しないことも確認点です。

商品説明もAIで作った場合は、別の項目を見る

商品名は何の商品かを短く示し、商品説明は特徴や仕様を文章で伝える役割です。GoogleはAI生成の説明文にstructured_descriptionを求めています。内訳は同じくdigital_source_typeとcontentで、AI生成の指定値も同じです。本文は1〜5,000文字です。通常のdescriptionも送ると、そちらだけが使用されます。[2]

先ほどの水筒なら、説明文の編集案は「容量500mL、ネイビー色のステンレス製水筒です」です。説明を長くする目的で、未確認の保温時間や食洗機対応を追加しません。容量・色・素材は、名前を確認したときと同じ台帳へ戻って照合します。

対象 AIを使ったかという架空の記録 本文の確認結果
商品名 AIで下書きを作成 500mL・ネイビーを照合済み
商品説明 AIで下書きを作成 容量・色・素材を照合済み

この表は、名前だけ確認して説明文を見落とさないための社内メモ案です。人が読み直したら自動的に非AI生成になる、という扱いは本記事では案内しません。どこまで編集した場合に分類が変わるかという細かな境界は、参照した公式資料から確認できていません。

自社の登録方法に応じて、送信内容を確かめる

最初に、Googleへ商品情報を渡している方法を特定します。以下は公式ヘルプの形式説明を使った確認ガイドです。個別の管理画面のボタンや、連携サービスの対応状況は確認していないため、設定完了までの操作を示すものではありません。

商品データの登録方法によって確認先を分ける分岐図

ファイルを送っている場合

商品データの担当者は、商品名の公式ヘルプの「Format」内にある「File format examples」を開きます。ここは、入力する画面ではなく、送信形式を照合する説明です。「Text data sources」と、タグで情報を囲む形式の「XML data sources」を区別して掲載しています。[1]

実際に送信するファイルを担当者の手元で確認し、自社の形式に対応する例と見比べます。今回の記入例なら、確認対象は商品名本文、AI生成の指定、通常の商品名項目が併送されていないかの三つです。問題があれば送信前の修正対象として記録し、ファイルを直したこととGoogleに受け付けられたことは分けて残します。

ECサービスの連携やプログラムで送っている場合

ECサービス側の商品名入力欄だけで判断せず、Googleへどの項目として送られるかを確認します。連携担当者へは、今回の水筒の記入表を渡し、「この本文とAI生成の指定が、どの項目に出力されるか」「通常の商品名も同時に送られるか」を確認してもらいます。

プログラム間で商品情報を送るMerchant APIを使う場合、商品名ヘルプは専用資料の参照を案内しています。[1] この記事ではMerchant API用の送信形式や認証手順は扱いません。対応が分からない段階では、テキスト形式の一行をAPI向けの完成データとして渡さないでください。

サイトに埋め込み、検索サービスなどへ商品の意味を伝える情報を「構造化データ」と呼びます。しかし、structured_titleは、参照した公式資料ではその共通仕様であるSchema.orgに対応していません。[1] サイトの商品名を変更しただけで、今回の送信項目も設定できたと判断しないようにします。

最後に、担当者の確認メモを「文章確認済み」「送信内容確認待ち」のように分けて残します。名前が正しいこと、必要な指定が送られること、Google側で問題なく扱われることは、それぞれ確認する対象が違います。まず一商品について本文と送信内容を結び付けて確認し、その結果をほかの商品へ適用する判断材料にします。

自社で確認するときに使える公式資料

商品名を直した後は、サイト全体の申込条件も確認します。GoogleのMerchant Centerガイドには、連絡先や返品・返金条件を明示することなども記載されています。[3] 商品名のデータ形式が合っていることだけで、掲載が認められるわけではありません。

よくある質問

Q. AIで作った商品名はGoogleに登録できますか?
使用できます。ただし、AI生成の商品名はstructured_titleで送り、digital_source_typeにtrained_algorithmic_mediaを指定する必要があります。商品名の内容も要件に合わせます。[1]
Q. 通常のtitleも一緒に送ってよいですか?
両方を送るとGoogleはtitleだけを使用します。AI生成の商品名はstructured_titleを使うという要件に沿って、実際の送信内容を確認してください。[1]
Q. AIが書いた商品説明は、商品名と同じ項目に入れますか?
商品説明には別のstructured_descriptionを使います。その中のcontentに説明文、digital_source_typeにAI生成を示す値を入れます。[2]
Q. サイトの商品名を直せば、AI生成の指定も終わりますか?
サイト側の変更だけで送信項目も設定されたとは判断できません。structured_titleは、参照した公式資料ではSchema.orgに対応していないため、Googleへ送る商品データを別に確認します。[1]

出典・参考データ

  1. [1] Title [title] and structured title [structured_title] - Google Merchant Center Help (Google) — 取得 2026-09-15
  2. [2] Description [description] and structured description [structured_description] - Google Merchant Center Help (Google) — 取得 2026-09-15
  3. [3] Follow Merchant Center guidelines to keep your account approved - Google Merchant Center Help (Google) — 取得 2026-09-15

この記事を書いた人

水島 翔吾

株式会社kairos 代表取締役 / AgentSignal 開発者

AI クローラー・AI 流入計測と AIO 診断ツール AgentSignal を開発。実測データを元に AI 検索時代の計測と対策を書いています。

関連記事