WordPress・Shopifyで構造化データを設定するには?プラグインと既存出力の確認

WordPressやShopifyでは、テーマやプラグインが構造化データを既に出力していることがあります。追加前の確認、CMS別の出力元、llms.txtの要否、設定後の検査方法を説明します。
WordPressやShopifyで構造化データを設定するときは、新しいプラグインを入れる前に、今のテーマやプラグインが何を出力しているかを確認します。 既に出ている情報に同じ内容を重ねると、どちらが正しいかを管理しにくくなるためです。
構造化データは、会社名や商品の価格などのページ情報を、検索サービスが読み取りやすい形で添える記述です。CMSとは、WordPressやShopifyのように、HTMLを直接書かずにサイトを更新できる仕組みを指します。
この記事は、コードを書かずにサイトを運用している担当者に向けて、出力元の見つけ方、CMSごとの確認点、AI対策として追加設定が必要かを説明します。確認日は2026年9月23日です。
CMSでは構造化データがすでに出ていることが多い
CMSでは、テーマやSEOプラグインが構造化データを自動で出していることがあります。追加の前に、今どの種類が出ているかを調べます。
Googleも、CMSではHTMLを直接編集できない場合があり、検索エンジン向けの設定画面やプラグインで構造化データを指定できることがあると説明しています。[1]
例えば、WordPressのSEOプラグインYoast SEOは、各ページで会社や運営者を表すOrganization、サイトを表すWebSite、ページを表すWebPageを出力しようとします。[3] 知らずに別のプラグインで会社情報を追加すると、同じ会社についての記述が二つになります。
今の出力は、次の方法で確認できます。
- リッチリザルトテストを開きます。[7]
- 「URL」を選び、自社の公開ページのアドレスを入力して検査します。
- 検出された種類の一覧をメモします。
リッチリザルトテストは、Google検索の特別な表示に対応する種類を調べるツールです。そのため、ページに出力されていても、結果に出ない種類がある可能性があります。全体を見たい場合は、ブラウザでページのソースを表示し、application/ld+json という文字を検索すると、JSON-LD形式の記述が見つかります。
| 確認すること | 見る場所 | 次の判断 |
|---|---|---|
| どの種類が出ているか | リッチリザルトテスト、ページのソース | 足りない種類だけを追加候補にする |
| 誰が出しているか | テーマ、プラグイン、アプリの設定 | 出力元を一つに決める |
| 同じ種類が二つないか | ページのソースで種類名を検索 | 片方の出力を止めるか統合する |
WordPressの構造化データとプラグイン
WordPressでは、SEOプラグインやテーマが構造化データを出力します。使っているプラグインの公式資料で、出力する種類と設定場所を確認します。
ここでは、公式資料で出力内容を確認できたYoast SEOを例にします。他のプラグインやテーマも構造化データを出力する場合があるため、それぞれの公式資料で確認してください。
Yoast SEOが出力する主な種類は次のとおりです。[3]
| ページの状態 | 出力される種類 |
|---|---|
| すべてのページ | Organization、WebSite、WebPage |
| 投稿(記事) | 上記に加えてArticle |
| FAQブロックがあるページ | WebPageにFAQPageを追加 |
| HowToブロックがあるページ | HowToを追加 |
設定は、WordPressの管理画面で「Yoast SEO」から「Settings」を開き、「Advanced」の「Schema」にあります。ここに構造化データの仕組み全体をオンにする切り替えがあり、Yoastはオンのままにするよう強く勧めています。[4]
ページの種類ごとの既定値も変えられます。固定ページはWebPage、投稿はArticleが既定です。[5] ただし、Yoastは不適切な種類を選ぶと検証エラーの原因になり得ると注意しています。例えば、質問と回答がないページをFAQPageにすると、期待どおりに動きません。[5]
別のプラグインを追加する前に、そのプラグインが同じ種類を出さないか、片方の出力を止められるかを確認します。
Shopifyの構造化データ
Shopifyでは、テーマのコードが商品や記事の構造化データを出力することがあります。アプリを追加すると、別の出力が加わる場合もあります。
Shopifyのテーマは、Liquidというテンプレート言語で作られています。Liquidには structured_data という機能があり、商品と記事の情報をschema.orgの形式に変換します。[6]
この機能では、色やサイズなどのバリエーションがない商品はProduct、バリエーションがある商品はProductGroupとして出力されます。記事はArticleです。[6]
ただし、使っているテーマがこの機能を使っているかは、テーマごとに違います。確認の手順は次のとおりです。
- 商品ページの公開URLをリッチリザルトテストで検査し、商品の種類が検出されるかを見ます。
- テーマを編集できる担当者に、テーマのファイルで
structured_dataやapplication/ld+jsonを検索してもらいます。 - 構造化データを出すアプリを入れている場合は、アプリの説明で出力内容を確認します。
商品の情報が二か所から出ていると、価格や在庫の値が食い違ったときに原因を探しにくくなります。出力元を一つに決めておくと、値の更新漏れを防ぎやすくなります。
CMSでのllms.txt設定は必要か
GoogleのAIによる概要やAIモードに出るために、llms.txtのようなAI向けのファイルや特別な構造化データは必要ありません。
Googleは、AI機能に出るために新しい機械向けファイル、AI用のテキストファイル、特別なマークアップを作る必要はないと説明しています。追加が必要な特別なschema.orgの構造化データもないとしています。[2]
そのため、「LLMO対策」として新しいプラグインを入れる前に、今の構造化データが画面の本文と一致しているかを確認する方が先です。Googleは、構造化データを画面の本文と一致させることを基本の一つに挙げています。[2]
この説明はGoogleの検索のAI機能についてのものです。他社のAIサービスの条件まで同じとは限りません。llms.txtを置くかどうかの判断は、llms.txtの必要性を説明した記事で詳しく扱っています。
CMSの設定後に出力を確認する
設定を変えた後は、公開ページをテストツールで検査し、同じ種類が重複していないか、値が画面と合っているかを確認します。
手順は次のとおりです。
- 設定を保存し、対象ページを公開状態にします。
- リッチリザルトテストで公開URLを検査します。[7]
- 検出された種類が、設定で意図したものと合っているかを見ます。
- ページのソースで、同じ種類が二回出ていないかを確認します。
- 商品名や価格、会社名などの値を、画面の表示と見比べます。
Googleは、画面に見えない情報を構造化データに書かないよう求めています。[1] プラグインの設定欄に入れた会社情報が、会社概要ページの表示と違っていないかも確認します。会社情報のそろえ方は、会社概要と公式リンクをそろえる方法で説明しています。
最初の一歩は、自社サイトの代表的なページを一つ選び、どのテーマやプラグインが構造化データを出しているかを特定することです。出力元が分かれば、追加・停止・修正のどれが必要かを判断できます。
よくある質問
- Q. プラグインを二つ入れると問題がありますか?
- 同じ種類の構造化データが二つ出ると、値が食い違ったときにどちらが正しいか管理しにくくなります。追加前に今の出力を確認し、出力元を一つに決めるか、片方の出力を止められるかを確認します。
- Q. Shopifyでアプリなしでも構造化データは出ますか?
- テーマのコードが商品や記事の構造化データを出力している場合があります。使っているテーマがそうしているかは、公開ページの検査やテーマのファイルの確認で調べます。
- Q. AI検索のためにllms.txtは必要ですか?
- GoogleのAIによる概要とAIモードについて、GoogleはAI用ファイルや特別なschemaは不要と説明しています。他社のAIサービスの条件は別に確認します。
出典・参考データ
- [1] Introduction to structured data markup in Google Search (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
- [2] AI features and your website (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
- [3] Yoast SEO for WordPress: Schema output (Yoast) — 取得 2026-09-23
- [4] Yoast SEO settings: Schema (Yoast) — 取得 2026-09-23
- [5] The Page or Article type in your Schema settings (Yoast) — 取得 2026-09-23
- [6] structured_data (Shopify) — 取得 2026-09-23
- [7] Rich Results Test (Google) — 取得 2026-09-23
この記事を書いた人
水島 翔吾株式会社kairos 代表取締役 / AgentSignal 開発者
AI クローラー・AI 流入計測と AIO 診断ツール AgentSignal を開発。実測データを元に AI 検索時代の計測と対策を書いています。
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