ChatGPTのWebMCP対応で何ができる?利用条件と開発イベント

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ChatGPTのWebMCP対応で何ができる?利用条件と開発イベント

ChatGPT の Site tools は、サイト側が用意した操作を AI が直接使う機能です。2026年8月25日の発表と、同日からの WebMCP Challenge を時系列で整理します。使えるアプリやモデル、未対応のフォーム方式、Shopify など各社の発表範囲を紹介。自社で試す操作の選び方、制作会社への依頼、画面の録画だけでは分からない実行の確認方法も説明します。

ChatGPT が、サイト側の用意した操作を直接使えるようになりました。 2026 年 8 月 25 日に発表された「Site tools」は、WebMCP を使う機能です。 同日には、10 日間の開発イベント「WebMCP Challenge」も始まりました [2][3]。 ただし、使えるアプリや機能には条件があります。

自社サイトにも何か追加すべきか、すでに使えるのか。ニュースを読んで迷ったら、ChatGPT 側の条件と、サイト側が提供する機能を分けて確認します。「Shopify が対応」「Chrome が参加」という発表だけでは、すべての利用者が同じ操作をできるとは分かりません。

発表を見たら、三つを確認。使える環境は?。使える操作は?。自社で動いた?。参加人数は、完成した作品数ではない。

2026 年 9 月 7 日時点の発表、利用条件、イベントの記録を整理します。受賞発表は 9 月 23 日前後の予定で、まだ結果は公開されていません。WebMCP 自体の仕組みは WebMCP の仕様と対応状況 で説明しています。

ここでは、ChatGPT で何ができるようになったかと、自社で確かめる点を見ていきます。

1. ChatGPTの「Site tools」とは

Site tools は、ChatGPT Work と Codex が、開いているサイトの機能を使うための仕組みです。 対象は ChatGPT デスクトップアプリの内蔵ブラウザです。OpenAI は Community の 2 本の投稿と、X の 3 連投で機能とイベントを案内しました [2][3][4][5]。

OpenAI の公式ページは、Site tools と WebMCP の関係を次のように説明しています [1]。

説明の要約: WebMCP を ChatGPT で使う機能が Site tools です。[1]

WebMCP はサイトでできる操作を伝えるための提案中の仕組みで、Site tools はそれを ChatGPT で使う機能名です。別々のサイト対応を二重に行うという意味ではありません。開発担当者には、この関係を伝えた上で、対象環境で試せるかを確認します。

「提案段階」という点も残して理解します。正式な標準が確定して、すべてのブラウザへ一斉に搭載されたわけではありません。実際に使える機能が出た一方で、仕様や対象は今後変わる可能性があります。導入する場合は、動作確認と更新への対応も必要です。

Community の案内は、人と AI が同じページの状態を共有できる点を挙げています [2]。

説明の要約: 人と AI は、同じページとログイン状態で作業できます。[2]

たとえば、人が開いている編集画面で、AI が指定された項目を探したり、変更を提案したりする使い方です。セッションは、ログインや画面の操作が続いている状態を指します。別の利用者の状態へ自由に入れる、という意味ではありません。

MCP は AI と手元や遠隔のサービスを接続する仕組みで、ページを開いていなくても使える機能を提供できます。Site tools は、いま開いているページの機能を使います。OpenAI は、編集用のキャンバスや管理画面など、人と AI が同じものを見る作業に役立つと説明しています [1]。 一つのサイトで両方を提供することもできます。

X の発表では、デスクトップアプリの内蔵ブラウザと ChatGPT Sites が挙げられています [5]。

説明の要約: 内蔵ブラウザと ChatGPT Sites への対応を案内しています。[5]

発表文に名前があることと、各製品の使い方がすべて案内されていることは別です。実際に導入する際は、使うアプリの公式ページで条件を確認します。SNS の短い発表だけから、対象プランや対応する登録方法を補って判断しないでください。

2026 年 9 月 7 日時点の確認では、Sites 側の公式ページに WebMCP の詳しい記述は見つかっていません。発表で触れられた範囲と、開発向けに手順が示された範囲を分けて記録します。見つからないことは、機能が存在しないという証明ではなく、この時点で確認できた説明の範囲です。

公式の「What's new」の 2026 年 8 月 24〜28 日の項目にも、Site tools を ChatGPT Work と Codex で使う説明が載っています [6]。8 月 25 日のブラウザのリリース案内にも同じ機能があります。製品の更新として案内されたことは確認できますが、利用可否は個別の提供状況にも左右されます。

2. 8月5日から9月23日までの動き

8 月 25 日の発表前に、Shopify と Cloudflare はサイト側の対応を案内していました。 開発イベントの締切は、OpenAI の障害を理由に 12 時間延長されています [9]。主な出来事を日付順に並べます。

日付 (2026 年) 出来事 一次ソース
8/5 Shopify が developer changelog で「全 Liquid ストアフロントと Hydrogen (developer preview) で WebMCP ツールを公開」と告知。効力は 8/21 12:00 PM ET [10]
8/6 Cloudflare が「Give any website a WebMCP interface」を公開。ダッシュボードのスイッチ 1 つで有効化する developer preview [13]
8/21 Shopify の告知が発効 [10]
8/25 (PT) OpenAI が Community 2 本 + X 3 本で Site tools と WebMCP Challenge を発表。Devpost で提出受付開始 (ルール上は 11:00 AM PT)。Netlify が公式ブログで参加表明、Render が X で参加表明 [2][3][4][5][7][8][14][16]
8/25 21:18Z OpenAI (nmccormack-oai) が WebMCP 仕様リポジトリに PR #258「ChatGPT Desktop を実装状況ページに追加」を作成 [17]
8/26 Google の domfarolino が PR #258 を承認・マージ。実装状況ページに「WebMCP is supported in ChatGPT Desktop.」が載る [17][18]
9/1 12:00 PT Netlify のクレジット申請締切 [15]
9/3 13:00 PT 当初の提出締切 [8]
9/3 status.openai.com に「Elevated errors across ChatGPT and Codex」の障害記録 [23]
9/4 1:00 AM PT Devpost が「Deadline Extension | 12 more hours」を掲示し、「Due to OpenAI outage」として締切を延長。その後「Submissions are closed」 [9]
9/4〜9/21 審査期間 [8]
9/4 Google の Sarah Drasner が仕様 README に headless ユースケースの定義を修正する PR #296 をマージ [18]
9/23 前後 (2:00 PM PT) 受賞発表予定 (「on or around」) [7][8]

年表では 3 点を区別できます。Shopify は先に機能を公開していたこと、OpenAI の掲載依頼が翌日に取り込まれたこと、障害で締切が延びたことです。掲載依頼への承認から、企業全体の戦略や歓迎の意思まで推測はできません。締切の延長も、すべての参加者が同じ環境に依存していたことを証明するものではありません。 確認できた出来事として残します。

開始と締切の時刻には、案内間で違いがあります。開始は Devpost のルールが 11:00 AM PT、別の資料では 10:00 や 12:00 PT です。Community の締切は 2026-09-04T00:00:00Z(9/3 17:00 PT)で、Devpost のルールは 9/3 1:00 PM PT でした。

ここでは運営のルールと更新案内に合わせ、8/25 開始、9/3 13:00 PT が当初締切、9/4 1:00 PT へ延長としています。時刻を引用する際は、日付と時間帯も一緒に残します。

発表の日付を分けて読む。発表日:何を公開した日なのか。開催期間:いつ参加できるのか。結果発表:受賞結果は公開済みか。

3. 使えるアプリとモデル

公式の案内では、最新のデスクトップアプリと GPT-5.6 Sol または Terra が必要です。 Enterprise / Edu のワークスペースでは使えず、提供状況にも依存します [1]。次の表は、2026 年 9 月時点の条件を確認するためのものです。

項目 公式 docs の記述
対応クライアント ChatGPT デスクトップアプリの内蔵ブラウザのみ。呼び出し主体は ChatGPT Work と Codex
アプリ 「最新版に更新すること」
モデル GPT-5.6 Sol または Terra。「GPT-5.6 Luna currently has WebMCP disabled.」(Luna は現在 WebMCP が無効)
ワークスペース 「Site tools aren't available in Enterprise or Edu workspaces.」
ロールアウト 「Availability also depends on rollout and the tools provided by the current page.」
プラン (Free / Plus / Pro) docs に記述なし
宣言的 API (form 属性) 未対応。「Tools defined through HTML form attributes aren't available as site tools.」
iframe 未対応。「The browser doesn't discover tools registered inside iframes, including same-origin and cross-origin iframes.」
サイト側のオプトイン 不要。allowlist・検証・meta タグ・申請の記述は一切なし。トップレベルページの JS で registerTool を呼ぶ
ツールの寿命 「Tools belong to the page that provides them. Closing or navigating away from a page can make its tools unavailable.」
ユーザー側の無効化 Settings > Browser > Permissions の「Enable site tools」をオフ

サイト側の開発手順には、OpenAI への事前申請は案内されていません。ページの JavaScript で document.modelContext.registerTool() を使い、機能を登録します。ただし、これを「コードを一つ足せば、どんなサイトでも完成」と受け取らないでください。

既存の操作との接続、入力の検査、ログインや権限の確認、結果の検証は必要です。申請の記述がないことから、OpenAI が対応サイトを一切把握していないとも断定できません。

登録方法にも制約があります。JavaScript で機能を登録する方式は使えますが、HTML の入力フォームに属性を付ける方式は未対応です。フォームに toolname を付けても、それだけで Site tools にはなりません。ChatGPT が通常のブラウザ操作でフォームを使う場合はありますが、それは WebMCP の機能を呼び出したこととは別です [1]。

4. 対応していない操作

ChatGPT が使えるのは、WebMCP の機能の一部です。 OpenAI はこれを「サブセット」と説明しています [1]。難しい用語ですが、「仕様にあるものを全部使えるわけではない」という意味です。

説明の要約: 内蔵ブラウザは、WebMCP の機能の一部に対応しています。[1]

自社の実装が WebMCP の草案に沿っていても、ChatGPT がまだ扱わない方式なら使えません。逆に、ChatGPT で一つの機能が動いたからといって、ほかのブラウザでも同じ動作になるとは限りません。仕様と各製品の対応を両方見ます。

特に確認したいのは 3 点です。フォームへの属性追加方式は使えないこと、iframe の中で登録した機能は見つからないこと、呼び出す機能が ChatGPT Work と Codex であることです。iframe は、ページの中に別のページを埋め込む枠です。 同じ会社のページを埋め込んだ場合も、制約の対象です。

フォーム方式は仕様自体にも未完成の部分があり、TODO として別の説明資料へ案内されています。未対応の理由を推測して良し悪しを決めるより、今回使う方式が対応範囲に入るかを確認します。開発を依頼する際も、「WebMCP 対応」だけでなく、どのアプリでの実行を確認するかを明記します。

具体的には、検索機能をトップのページで登録し、ChatGPT の内蔵ブラウザから呼べるかを試します。同じ検索フォームを埋め込み枠の中に置いた場合は、別に確認が必要です。画面では似て見えても、機能を登録する場所が違えば、AI から見える範囲は変わります。

対応を一括りにしない。使える操作:公式説明で確認。使えない操作:対象外の機能を確認。自社の操作:実際に試して確認。

5. 安全に操作するための確認

サイトが渡す説明や結果は、そのまま信用できる情報としては扱われません。 OpenAI は、実行前に各ツール呼び出しを確認すると案内しています [1]。「読み取り専用」と名乗るだけで、実際に変更が起きないと保証されるわけではありません。

説明の要約: サイトが渡す説明や結果、読み取り専用という主張は、実際の動作の証明ではありません。[1]

サイト側は、ツール名と説明が実際の処理に合っているかを確認します。商品の情報を見る機能が、説明せずにカートを変更するような作りは避けます。AI が説明を読むことと、サイト側が正しく処理を制限することは、両方必要です。

説明の要約: ツールは、実行前に確認を受けます。[1]

実行前の確認がある場合でも、サイト側のログイン確認や権限確認を省いてはいけません。AI の判断が誤っても、ほかの利用者の情報を読んだり、許可されていない変更をしたりできないようにします。通常の画面で守っているルールを、同じ操作に適用します。

OpenAI の説明には、確認を行っても、サイトや返された情報が信頼できるものになるわけではないという限界もあります [1]。

説明の要約: 確認によってリスクは減りますが、サイトや出力の信頼性を保証するものではありません。[1]

結果として返す文章に、利用者の依頼と無関係な指示が混ざる可能性もあります。商品の検索結果なのに、別の情報を送信するよう指示されても、それが利用者の許可になるわけではありません。ツールを提供する側は、入力と結果に不要な情報を混ぜない作りにします。

送信、購入、削除、権限変更などには、通常のサイトアクセスと確認の方針が引き続き適用されます [1][24]。ブラウザは、どのページが提供した機能かも対応付けます。予約情報の送信や支払いの完了は、検索結果を見る操作とは異なります。依頼済みの範囲と確認が必要な操作を、使う機能ごとに確かめます。

仕様の議論には、9 月 3 日、ページ側に置いた承認ボタンを AI 自身が押せるという報告もありました。2026 年 9 月 7 日時点の調査では未解決の報告として扱われています。これは個別の報告であり、すべての環境で同じ動作をすると断定する材料ではありません。

ただし、画面に確認ボタンを置くだけで、人が判断したことを証明できるとは限らない点は、設計時の確認事項になります。

安全に試すための確認。許可:誰が使える操作なのか。入力:想定外の値を受け付けないか。結果:返答と処理結果が合うか。

6. 開発イベントの賞金と参加条件

WebMCP Challenge は、実際に動くサイトや機能を作る 10 日間のイベントです。 Devpost が運営し、OpenAI OpCo, LLC がスポンサーです。上位 10 作品は同額の賞を受け取るルールでした [7][8]。賞金、参加者数、提出条件を分けて整理します。

項目 内容
正式名称 The WebMCP Challenge (サブタイトル: 10 days for exploring what's possible with WebMCP)
運営 / スポンサー Devpost, Inc. / OpenAI OpCo, LLC
提出期間 8/25 11:00 AM PT 〜 9/3 1:00 PM PT。OpenAI の障害により 9/4 1:00 AM PT まで 12 時間延長
審査期間 / 発表 9/4 10:00 AM PT 〜 9/21 5:00 PM PT / 9/23 2:00 PM PT 前後
登録者数 7,083 人 (2026 年 9 月 7 日、Devpost 表示)
提出数 / 受賞作 未公開 (プロジェクト一覧は「hackathon managers haven't published this gallery yet」)
OpenAI からの賞 (上位 10 作品同額) $3,000 現金 + Codex Micro + ChatGPT Pro 1 年 + swag + X での紹介
サポーターからの賞 (各受賞作) Cloudflare $10,000 クレジット / Vercel $3,600 クレジット + $600 Gateway クレジット / Render $300 クレジット / Netlify $500 現金 / Shopify $250 相当の限定 gear / Google Chrome: Google AI Ultra 3 か月
「$35,000 in cash」の内訳 OpenAI $3,000 × 10 = $30,000 と Netlify $500 × 10 = $5,000 の合計 (当社の計算。各数字は一次ソース)
審査基準 (等ウェイト) WebMCP Leverage / Execution / Potential Impact / Creativity & Ambition
提出要件 審査員が「ChatGPT の内蔵ブラウザか、WebMCP を有効にした Google Chrome」でアクセスできるライブ URL / テキスト説明 / 3 分未満の公開デモ動画 (音声付き) / OSS ライセンス付きの公開リポジトリ
審査員 Andrew Galloni (Cloudflare) / Alex Nahas (MCP-B 作者) / Ilya Grigorik (Shopify) / Jude Gao (Vercel) / Justin Rushing (OpenAI, Browser Platform Lead) / Sarah Drasner (Google Chrome, Distinguished Engineer) / Sean Roberts (Netlify)
参加資格の除外 ベラルーシ / ブラジル / 中国 / クリミア / キューバ / ドネツク / 香港 / イラン / 北朝鮮 / ルハンスク / ケベック / ロシア / シリア / ベネズエラ、およびスポンサー・運営・審査員の関係者

審査員には、OpenAI のブラウザ担当者と Google Chrome の担当者が含まれます。複数の会社の関係者が同じイベントで評価することは確認できます。ただし、それだけで各社の製品が同じ仕様をすべて実装する、という約束にはなりません。イベントへの参加と、製品の提供条件は分けて読みます。

審査基準の最初の項目は WebMCP Leverage です。WebMCP をどれだけ適切に活用したかを見る項目です [7]。

説明の要約: WebMCP をどれだけ適切に活用しているかを評価します。[7]

機能を登録したという事実に加え、それによって利用者の作業がどう良くなるかが問われます。ツール名を増やすだけでは、使いやすさや完成度は説明できません。公開されたデモを見る際も、どんな用事を完了できるかを確認すると参考になります。

ほかの基準は、実装の完成度、期待できる影響、創造性と挑戦の大きさです。等しい重みで評価されるため、ツールの数だけで順位は決まりません。受賞理由を読む際も、公式に説明された評価と、作品を見て推測した評価を分けます。

提出には、審査員が実際に開ける公開 URL が必要でした [8]。説明だけでなく動作を確認するためです。

説明の要約: ChatGPT の内蔵ブラウザか、WebMCP を有効にした Chrome で開ける、動作する公開 URL が必要です。[8]

「ライブ URL」は、動くサイトを開ける住所という意味です。画像や動画だけの提出とは違います。審査用の環境は、ChatGPT の内蔵ブラウザか、WebMCP を有効にした Google Chrome と案内されています。どちらで試したかによって、対応範囲が違う可能性があります。

公開デモを参考にする場合も、試験機能を有効にした Chrome で動く例を、設定なしの一般的なブラウザで必ず動く例と考えないでください。自社で利用したい環境で、同じ操作を確かめる必要があります。

Community の募集案内は、新しいサイトを作る方法と、既存サイトに WebMCP を加える方法の両方を認めています [3]。

説明の要約: 新しいサイトでも、既存サイトへの追加でも参加できます。[3]

新規のデモだけでなく、普段使っている編集画面や商品検索に機能を足す作例も対象になります。自社で検討する際も、サイト全体を作り替えることを前提にせず、困っている一つの操作から試す方法を選べます。

Community には、クレジットを含めると 1 作品あたり約 $18,480 相当になるという参加者の計算や、ブラジル在住者の参加資格への意見もありました。これらは利用者の投稿で、運営の公式見解ではありません。クレジットの利用条件や課税の扱いは、その投稿だけでは判断できません。 賞の内容は公式ルールで確認します。

イベント参加前に読むこと。応募条件:対象者と必要な提出物。期限:応募を受け付ける日時。審査:評価方法と賞の条件。

7. 協力企業6社の発表

パートナー 6 社の関わり方は、同じではありません。 独自に機能を提供した会社、参加者向けのクレジットを用意した会社、審査員として参加した会社があります。自社の導入に関係するのは、どの機能がどの条件で使えるかです。

社名 公式ブログ / docs X 投稿 Challenge への関与 (Devpost 表示)
Shopify 8/5 changelog (8/21 発効) + Web MCP ツール 10 種の docs。ChatGPT への言及なし [10][11] Ilya Grigorik (個人アカウント) が 8/25 に「millions of Shopify storefronts are live and ready」[12] 審査員 + $250 gear
Cloudflare 8/6 の developer preview 記事のみ。Challenge・ChatGPT に関する追加記事なし [13] (確認できず) 審査員 + $10,000 クレジット
Netlify 8/25 公式ブログ「Compete in OpenAI's WebMCP Challenge with Netlify」+ マイクロサイト。300 万クレジット (先着 1,000 名に 3,000 ずつ) + $5,000 の賞金プール、fork できるデモ 5 本 [14][15] あり 審査員 + $500 現金
Render 公式ブログ記事なし 8/25 に「Render's a proud partner」。参加者に $50 クレジット、上位 10 作品に $300、8/31 に office hours [16] 審査員 + $300 クレジット
Vercel 公式ブログ・changelog・テンプレートに WebMCP 関連が見つからず (確認できず) 審査員 + $3,600 + $600 クレジット
Google Chrome Chrome docs は 8/7 更新のまま、ChatGPT・Challenge への言及なし [20] (確認できず) 審査員 + Google AI Ultra 3 か月

今回の確認範囲では、Challenge への参加を公式ブログで案内したのは Netlify でした。Shopify と Cloudflare には、それ以前の機能提供の案内があります。Render は X の投稿、Vercel と Chrome は Devpost 上の関与を確認できます。

「見つからない」とした欄は、発表が存在しないと断定するものではありません。調査した時点と情報源の範囲を示しています。

Shopify の 8 月 5 日の案内には、当時のブラウザ条件が書かれています [10]。

説明の要約: この案内では、Chromium 系ブラウザの試験提供に対応すると説明しています。[10]

Chromium 系ブラウザのオリジントライアルとは、対応するブラウザで、新しい機能を条件付きで試す仕組みです。通常の全ブラウザへの提供とは違います。ストア側がツールを公開していても、使う AI とブラウザの条件を満たす必要があります。

「数百万の Shopify ストア」という表現は、8 月 25 日に Ilya Grigorik 氏が個人アカウントで投稿したものです [12]。Shopify の公式の開発案内と、社員の個人投稿は、どちらも出どころを示して読みます。

説明の要約: Ilya Grigorik 氏の個人投稿は、ChatGPT の対応と、数百万の Shopify ストアが準備済みであることを述べています。[12]

個人投稿が参考にならないという意味ではありません。公開済みの機能を試すきっかけにはなります。ただし、その発言を会社の公式な動作保証や、すべてのストアでの検証結果として引用しないようにします。

Shopify の公式ページで示される範囲は、すべての Liquid ストアフロントです [11]。「数百万」という数は個人投稿に由来します。Hydrogen の試験提供も、Liquid と同じ自動対応としてまとめず、ストアの作り方に合う案内を確認してください。

Netlify のブログには navigator.modelContext という表記がありますが、現行仕様と OpenAI の案内は document.modelContext です。5 月の変更は WebMCP の仕様と対応状況 の 2 章で説明しています。

サンプルを使う際は、この 1 語だけでなく、対象環境と依存する部品も確認します。名前だけ直せば必ず動くとは限りません。

協力企業の発表を読む。協力の内容:何を提供したのか。対応の範囲:どの機能が使えるのか。自社での利用:使うための条件は何か。

8. Google側で確認できた動き

確認できるのは、OpenAI が出した実装状況の更新依頼が、翌日に取り込まれたことです。 それを Google 全体の歓迎コメントや、Gemini の対応完了と読み替えることはできません。

GitHub の PR #258 は、8 月 25 日に OpenAI のアカウントから作成されました [17]。PR は、公開情報やコードへの変更を提案し、確認してもらう仕組みです。

説明の要約: ChatGPT Desktop の対応を、実装状況の一覧に追加する提案です。[17]

提案内容は、ChatGPT Desktop の WebMCP 対応を、実装状況の一覧に追加することでした。新しい標準を承認する投票や、企業間の契約を示すものではありません。何を変更した提案かを読むことが大切です。

Google の domfarolino 氏が 8 月 26 日に承認して取り込み、Intel の anssiko 氏も承認しています。実装状況には Chrome 149 の試験提供、Edge 150 などと並び、ChatGPT Desktop の対応が追加されました [17][18]。

説明の要約: 一覧に ChatGPT Desktop の対応が掲載されました。[18]

一覧に載ったことで、対応している実装の一つとして確認できるようになりました。ただし、一覧の短い説明だけでは、モデルやフォーム方式などの制約は分かりません。実際に使う際は、OpenAI の個別の案内へ進みます。

Chrome の概要ページは、2026 年 9 月 7 日時点では 8 月 7 日更新の表示でした [20]。Google I/O の 5 月の案内は、Gemini in Chrome について今後の対応を述べています [19]。OpenAI が対応したという発表から、Gemini も対応済みとは判断できません。

また、Chrome の個別の開発ページには別の更新日があるため、概要ページの日付を全資料の更新日として扱わないようにします。

Mozilla の議論では、8 月 24 日に domfarolino 氏がプログラム方式とフォーム方式への立場を確認し、翌日に Jake Archibald 氏が返答しています [21]。これは登録方式についての議論で、ChatGPT 対応への評価とは別です。

WebKit の議論も、8 月 20 日以降に反応が見つからないという調査結果から、賛成や反対の変化を推測しないでください。

発表の範囲を超えて受け取らないための確認表

発表を社内へ共有する際は、次の表のように、強い見出しと確認できた範囲を照らし合わせます。元の発表の会社名、日付、対象サービスを確認すると、違う出来事を混ぜにくくなります。

二次記事で見かける表現 一次ソースで確認できた範囲
「Expedia・Instacart・Target が ChatGPT の WebMCP で実験中」 出どころは Google I/O の Chrome ブログ (5 月 19 日) のロゴ画像の alt テキストのみ。本文は「global consumer brands experimenting with WebMCP」と書くだけで社名はなく、Chrome の文脈。OpenAI の資料に 3 社の名前は一度も出てこない。各社自身の発表も見つからない [19]
「数百万の Shopify ストアが ChatGPT から使える」(Shopify 公式として) 数字は社員の個人アカウントの X 投稿。公式 docs は「every Liquid storefront」まで [11][12]
「Google / Chrome チームが歓迎コメントを出した」 Chrome ブログ・docs に記述なし。確認できるのは PR の承認・マージと審査員参加のみ [17][20]
「Gemini in Chrome も WebMCP に対応済み」 「will soon support」のまま [19]
「Free / Plus / Pro のどのプランで使える」 docs は Enterprise / Edu 不可とロールアウト依存のみ [1]
「form に属性を付ければ ChatGPT から使える」 宣言的 API は明示的に未対応 [1]
「提出数は◯件、受賞は◯◯」 提出数・ギャラリー・受賞作は未公開。発表は「9/23 前後」[7]
「OpenAI 公式のサンプルリポジトリがある」 ショーケース 10 作品 (Codex Modeling Studio / Margin Editor / Verdant Market など) は ChatGPT Sites でホストされているが、リポジトリのリンクは無い。fork できる公式デモは Netlify のもの [22][14]

特に、Google の 5 月の発表を OpenAI の 8 月の発表と混ぜること、社員の個人投稿を会社の公式な保証として扱うことに注意します。情報を紹介する際は、出典を開き、何を確認した話かを短く添えます。見つからない詳細を、話を分かりやすくするために補ってはいけません。

Google側の情報を確認。仕様:どの版の説明なのか。ブラウザ:対象の版と試験条件。検査項目:何を測る項目なのか。

9. 導入前に確かめたいこと

ChatGPT で実際に試せる機能が出たことは、サイト運営者にとって検証を始める材料になります。 一方で、すべてのサイトがすぐ導入すべきと判断するには情報が足りません。2026 年 9 月 7 日時点では、期待できる点と、まだ確認できない点があります。

検証を考える材料は 3 つあります。OpenAI が製品の更新と利用条件を公開したこと、仕様の実装一覧に ChatGPT Desktop が追加されたこと、Shopify の対象ストアがすでに機能を公開していたことです。対応する AI とサイト側の機能を組み合わせて試せる状態がある、という点に意味があります。 売上への効果が証明されたという話ではありません。

残る確認点も 3 つです。ChatGPT が使えるのは一部の方式であること、Gemini in Chrome の対応完了は確認できず、Safari や Firefox も同じように使える状態ではないこと、Challenge の提出数や受賞作がまだ公開されていないことです。

iPhone についても、端末名だけで全アプリを一括りにせず、対象環境を確認します。

9 月 7 日の GitHub 検索 API の記録では、名前か説明に webmcp を含み、8 月 25 日以降に作られたリポジトリは 2,419 件でした。10 日と少しで 2,000 件を超える値ですが、検索結果は変動します。複製や実験用のものも含む可能性があり、Challenge の提出数、完成した作品数、実際の利用者数とは一致しません。 開発の動きを見る補助的な数字として扱います。

受賞発表は 9 月 23 日前後の予定です。上位 10 作品が公開された後は、作品そのものと運営の評価を確認できます。結果を追記する際は確認日を明記し、公式に発表された受賞理由と、作品を見た編集上の感想を分けます。現時点で、まだ出ていない結果を予想で埋めることはできません。

10. AgentSignalで確認できる操作

導入の判断では、任せたい操作と、結果を確認する方法を先に決めます。 Site tools は、内蔵ブラウザで開いたページの機能を使います。記録できた AI の訪問は参考になりますが、その件数だけで必要性を決めるものではありません。計測で見えない訪問や操作がある可能性も考えます。

AgentSignal は、取得できた情報から訪問を人間・AI エージェント・bot の 3 種類に分け、記録できた画面の操作を確認できます。ただし、WebMCP の直接実行が、必ずクリックや画面変化として残るとは限りません。ツール名、入力、成功・失敗を確かめるには、サイト側の実行記録も必要な場合があります。

タグは head に 1 行を追加する方式で、計測タグを設置する に手順があります。訪問の種類は AI クローラーの種類と設定 も参照してください。

以下は、WebMCP を開発担当者と確認するための項目です。無料の AIO チェック ですべて自動検査できる機能一覧ではありません。登録された機能の確認と、実際の操作の成功は別の検証になります。OpenAI の案内や、Lighthouse の確認項目を参考に使えます。

チェック項目 見るもの 根拠
ツールが登録されているか トップレベルページで document.modelContext.registerTool が呼ばれ、ツールが 1 つ以上ある OpenAI docs (登録方法の案内) [1]
旧 API を使っていないか navigator.modelContext や provideContext など、現行仕様に無い名前を使っていない 仕様の 5 月の変更、Netlify ブログの誤記 [14]
使える環境かの判定があるか typeof document.modelContext?.registerTool === "function" で判定してから登録している OpenAI docs のサンプル [1]
ツール名・説明の質 snake_case の動詞 + 目的語、説明に副作用が書かれている、入力が狭い OpenAI「Keep inputs narrow, describe side effects」[1]、審査基準「WebMCP Leverage」[7]
readOnlyHint の使い分け 読み取り専用ツールに readOnlyHint: true、additionalProperties: false のスキーマ OpenAI docs のサンプル [1]
iframe に置いていないか ツールを登録しているのがトップレベルページで、iframe 内ではない ChatGPT は iframe 内のツールを発見しない [1]
フォームの説明の有無 主要な form に toolname / tooldescription が付いているか (ChatGPT は未対応だが Chrome では有効) Lighthouse「Forms missing declarative WebMCP」監査
通常の画面が使えるか WebMCP 非対応ブラウザで同じ操作が画面から行える OpenAI「Preserve the normal interface」[1]

確認の基本は、必要な入力だけを受け取り、操作で起きる変更を説明し、結果を確かめられる情報を返すことです [1]。見た目の対応率だけでは、この確認はできません。

説明の要約: 入力を必要な範囲に絞り、起きる変更を説明し、結果を確認できる情報を返します。[1]

ここでいう副作用は、操作によってデータが変わったり、外部へ情報が送られたりすることです。カートの追加なら、商品と数量が変わることを説明します。読み取りだけの機能では、実際に変更処理が混ざっていないかを確かめます。

説明の要約: 未対応のブラウザや人のために、通常の画面を残します。[1]

通常の画面も残します。WebMCP に未対応のブラウザや、人が自分で操作する場面で、同じ用事を済ませられることが必要です。AI 用の処理を追加した結果、既存の入力欄やボタンが動かなくなっていないかを確認します。

進め方の例は、1 か月の記録で見える訪問を確認し、画面や実行記録で困る操作を探し、その操作に絞って対応を試す、という順です。月に 3 回しか記録がない場合も、未検知の可能性や重要な利用場面を確認します。「対応度 100 点」でも売上を保証できませんし、件数が少ないだけで価値がないとも言えません。 件数、目的、確認できる範囲を合わせて判断します。

AIの返答と実際の結果。AIの返答:何をしたと説明したか。サイトの結果:実際に何が変わったか。記録の範囲:録画で分かる操作か。

11. 商品検索から試してみる

最初の試験では、AI に任せる操作を一つに絞り、人が同じ条件で操作した結果と比べます。 検索、カートへの追加、購入までを一度に試すと、失敗した場所を見つけにくくなります。まずは商品や記事の検索など、結果を見て確かめやすい操作を選びます。ここからは、自社サイトで商品検索を試す場合の進め方です。

Challenge の応募条件ではなく、導入を検討する担当者向けの作業例です。

11-1. 「動いた」の条件を先に書く

「AI が商品を探せた」だけでは、社内で結果を共有しづらくなります。検索した言葉、指定した価格や在庫の条件、返ってきた商品を記録します。たとえば赤い商品を頼んだのに、赤を含む商品名だけで候補を出しているかもしれません。人が使う検索画面と同じ条件で比べると、違いを見つけやすくなります。

試験に使う質問も、結果を見てから変えないようにします。「この条件では検索できた」という記録を、「どの商品でも探せる」と広げないためです。条件を追加して試す場合は、新しい結果として残します。うまくいった質問だけを残すと、導入後に担当者が困る場面を見落とします。

記録すること 商品検索で書く例
利用者が頼んだ内容 色、価格、在庫の条件を付けて商品を探す
人が操作した結果 同じ条件で検索画面に出た商品
AI が返した結果 候補の商品と、その条件の説明
一致しなかった点 在庫切れを含む、色の条件を満たさない、など
次に確かめること 条件の渡し方、商品情報、結果の説明のどこを直すか

この表には、担当者の感想より先に、実際の入力と結果を入れます。「便利だった」という感想は、その後に添えれば十分です。何ができたかを同僚が再確認できる記録にします。

11-2. 見つからなかった場合も試す

該当する商品がないときに、AI が条件を勝手に緩めていないか確認します。代わりの商品を提案するなら、「条件を満たす商品はない」と先に伝えられるかが大切です。在庫のない商品を購入できるように説明してしまうなら、検索が実行できても試験は完了していません。

サイト側の処理が失敗した場合も試します。返答が遅れたときに何も起きないのか、もう一度試す案内が出るのかを見ます。画面に候補が出なくても、裏側では検索が成功していることがあります。反対に、AI が「完了しました」と答えても、サイトの処理は失敗しているかもしれません。 AI の返答と、サイト側に残った結果を照らし合わせます。

専門的な原因の調査は開発担当者に任せられます。運用担当者が用意するのは、「この言葉で頼むと、ここまで進んで止まった」という再現できる説明です。アプリやモデルの名前、試した日時、画面に出た案内も添えると、同じ条件で調べやすくなります。秘密の情報を含む画面は、共有する前に隠します。

11-3. 購入や送信に進む前に、取り消せるかを確認する

検索ができたら、すぐに本番の購入まで任せる必要はありません。次の操作がカートへの追加なら、追加した商品と数量を人が確認できるか、間違えたときに戻せるかを試します。注文の確定とは分け、サイトのどの時点で支払いが発生するかを担当者間でそろえます。

ChatGPT 側に確認の仕組みがあっても、サイト側の権限確認は残します。未ログインの利用者に、会員だけの注文履歴を返してはいけません。ログイン中でも、別の人の注文を指定できないか確認が必要です。ツールの説明に「本人の注文だけ」と書くことと、実際の処理で本人かを確かめることを、同じ実装作業として済ませないようにします。

確認する範囲は、AI を通さない通常の画面ともそろえます。通常の画面では受け付けない数量や入力が、ツール経由では通る状態にしないためです。開発担当者には、画面とツールの両方から同じ入力を試してもらいます。新しい入口を用意したことで、元の制限が抜けていないかを調べます。

11-4. 試験後は、続ける理由と保留する理由を分ける

「対応できたので公開する」と決める前に、使う場面を振り返ります。検索条件が多く、会話で頼むと便利になる商品なら、次の試験を考えやすくなります。すでに短い操作で目的を達成できるページなら、対応にかかる作業との比較が必要です。新しい仕組みを使ったこと自体を成果にしません。

社内への報告は、試した操作、確認できた結果、残った問題の順で書きます。対応外のアプリで動かなかった場合は、サイトの故障と分けて記録します。対応アプリで失敗した場合も、すぐに WebMCP 全体が使えないと結論づけず、入力、サイトの処理、AI の説明のどこで違いが出たかを確かめます。

公開する場合は、通常の検索画面など、人が直接使う入口も残します。利用者が困ったときの案内と、ツールを止める方法も開発担当者と共有します。仕様やアプリが更新された後は、保存した質問をもう一度試します。最初の成功画面だけでなく、同じ条件で確かめ直せる記録が、運用を引き継ぐ資料になります。

最初は商品検索で試す。条件を入力:商品名や用途を指定。結果を確認:条件に合う商品か見る。失敗も確認:見つからない場合を試す。

まとめ

ChatGPT の Site tools で、サイト側が用意した操作を使えるようになりました。 対象の環境と登録方法を確認し、必要な操作から小さく試せます。

  • 2026 年 8 月 25 日、OpenAI は ChatGPT デスクトップアプリの内蔵ブラウザで WebMCP を実装した「Site tools」を発表し、同日から 10 日間の WebMCP Challenge を Chrome / Cloudflare / Shopify / Vercel / Render / Netlify と開催した
  • 要件は GPT-5.6 Sol / Terra、アプリ最新版、Enterprise / Edu 不可。宣言的 form 属性と iframe 内のツールは未対応で、OpenAI 自身が「サブセット」と明言。サイト側の申請・登録は不要
  • ツール定義と結果は「信頼できない内容」として扱われ、毎回の呼び出しに安全審査、重大な操作には確認が入る。ただし「サイトを信頼できるものにするわけではない」と OpenAI 自身が書いている
  • Challenge は登録 7,083 人、上位 10 作品同額の賞、審査員に OpenAI と Google Chrome が並ぶ。締切は OpenAI の障害で 12 時間延長。提出数と受賞作は未公開で、9 月 23 日前後に発表予定
  • Google の反応として確認できるのは PR #258 の翌日承認・マージまで。Expedia / Instacart / Target の「実験中」と「数百万の Shopify ストア」は、それぞれ Google の 5 月のロゴ画像と社員の個人投稿が出どころ
  • 実際に試せる環境が増えたが、未対応の方式や環境もある。試す操作と記録方法を決め、画面だけで見えない実行も確認する

よくある質問

Q. ChatGPT の WebMCP 対応 (Site tools) は、どの ChatGPT で使えますか?
ChatGPT デスクトップアプリの内蔵ブラウザで、ChatGPT Work と Codex が使います。モデルは GPT-5.6 Sol / Terra です。Luna と Enterprise / Edu は対象外で、利用可能になる時期にも差があります。Free / Plus / Pro 別の可否は公式の説明に記載されていません。
Q. 自社サイトを ChatGPT から使えるようにするには、申請や登録が必要ですか?
申請は不要です。ページの JavaScript で document.modelContext.registerTool() を使い、操作を登録します。HTML の form 属性だけで定義したツールや、iframe 内のツールは使えません。対象のアプリで動作を確認します。
Q. WebMCP Challenge の結果はもう出ていますか?
2026 年 9 月 7 日時点では未発表です。締切は障害で 12 時間延び、運営の更新告知では 9 月 4 日 1:00 PT です。審査は 9 月 4〜21 日、発表は 9 月 23 日前後です。登録 7,083 人に対し、提出数と作品一覧は未公開です。
Q. Google は ChatGPT の WebMCP 対応にどう反応しましたか?
確認できるのは、8 月 25 日に OpenAI が出した実装一覧の更新を、Google の編集担当者が 8 月 26 日に承認したことです。Chrome の概要ページは 8 月 7 日更新ですが、個別の使い方のページには 9 月の更新もあります。Google が企業として歓迎したとまでは言えません。
Q. Shopify のストアは何かしなくても ChatGPT から使えるのですか?
Liquid のストアは、8 月 21 日から 10 種のツールを自動で公開するという告知です。Hydrogen は別の導入条件があります。Shopify の告知は ChatGPT 対応より前なので、実際に使うアプリとストアで、必要な操作が動くか確認します。
Q. ChatGPT に WebMCP のツールを使わせるのは安全ですか?
OpenAI はツールを呼ぶ前に安全性を確認し、購入・送信・削除などでは確認を求めると説明しています。それでもサイトの内容が正しいとは限りません。サイト側でも、ログイン状態、操作の権限、入力内容の確認を続ける必要があります。

出典・参考データ

  1. [1] Site tools — Use WebMCP to give AI agents a direct way to work with your website (OpenAI (learn.chatgpt.com)) — 取得 2026-09
  2. [2] Build Agent Ready Websites with ChatGPT (OpenAI Developer Community) — 取得 2026-09
  3. [3] The WebMCP Challenge is here (OpenAI Developer Community) — 取得 2026-09
  4. [4] @OpenAIDevs: The WebMCP Challenge is here (2026-08-25) (X (OpenAI Developers)) — 取得 2026-09
  5. [5] @OpenAIDevs: We're adding support for WebMCP in the ChatGPT desktop app (2026-08-25) (X (OpenAI Developers)) — 取得 2026-09
  6. [6] What's new in ChatGPT (August 24–28, 2026) (OpenAI (learn.chatgpt.com)) — 取得 2026-09
  7. [7] The WebMCP Challenge (hackathon page) (Devpost) — 取得 2026-09
  8. [8] The WebMCP Challenge — Official Rules (Devpost) — 取得 2026-09
  9. [9] The WebMCP Challenge — Updates (Deadline Extension) (Devpost) — 取得 2026-09
  10. [10] WebMCP support for Liquid and Hydrogen storefronts (Shopify Developer Changelog) — 取得 2026-09
  11. [11] Web MCP tools reference (Shopify) — 取得 2026-09
  12. [12] Ilya Grigorik (Shopify): ChatGPT built-in browser speaks WebMCP (2026-08-25) (X) — 取得 2026-09
  13. [13] Give any website a WebMCP interface (Cloudflare Blog) — 取得 2026-09
  14. [14] Compete in OpenAI's WebMCP Challenge with Netlify (Netlify Blog) — 取得 2026-09
  15. [15] Netlify × WebMCP Challenge (Netlify) — 取得 2026-09
  16. [16] @render: Render's a proud partner of the WebMCP Challenge (2026-08-25) (X (Render)) — 取得 2026-09
  17. [17] [codex] Add ChatGPT Desktop to implementation status (PR #258) (GitHub (webmachinelearning/webmcp)) — 取得 2026-09
  18. [18] WebMCP implementation status (GitHub (webmachinelearning/webmcp)) — 取得 2026-09
  19. [19] Chrome at Google I/O 2026 (Chrome for Developers) — 取得 2026-09
  20. [20] WebMCP (developer documentation) (Chrome for Developers) — 取得 2026-09
  21. [21] Mozilla standards-positions #1412: WebMCP (GitHub (mozilla/standards-positions)) — 取得 2026-09
  22. [22] OpenAI Developers Showcase (WebMCP apps) (OpenAI) — 取得 2026-09
  23. [23] OpenAI Status — Incident History (OpenAI) — 取得 2026-09
  24. [24] ChatGPT browser (documentation) (OpenAI (learn.chatgpt.com)) — 取得 2026-09

この記事を書いた人

水島 翔吾

株式会社kairos 代表取締役 / AgentSignal 開発者

AI クローラー・AI 流入計測と AIO 診断ツール AgentSignal を開発。実測データを元に AI 検索時代の計測と対策を書いています。

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