Bing AI Performanceの見方:AIに引用されたページとCitation Share

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Bing AI Performanceの見方:AIに引用されたページとCitation Share

Bing Webmaster ToolsのAI Performanceで、CopilotなどのAI回答に引用された自社ページを確認する方法を説明します。Intents・Topics・Citation Share・Compareの読み方と、順位や流入と混同しない注意点も扱います。

自社のページはAIの回答に使われているのか。使われているなら、どのページをもっと詳しくすればよいのか。Bing Webmaster ToolsのAI Performanceは、その手がかりを自社サイトの記録から探せる機能です。

Bing Webmaster Toolsは、Microsoftが提供するサイト運営者向けの管理画面です。この記事では、レポートの数字の意味と、2026年6月に追加された四つの機能の読み方を説明します。確認日は2026年9月23日です。

Bing AI Performanceで分かるのは、Copilot等で引用された自社ページ

AI Performanceで分かるのは、Microsoft Copilot、BingのAIによる要約、一部の提携サービスの回答で、自社のどのページが引用されたかです。[1]

引用とは、AIが回答の根拠として、ページへのリンクを示すことです。

例えば、研修会社の料金ページがAIの回答に引用されたとします。回答を読んだ人は、そのリンクを開くこともあれば、開かずに調べ物を終えることもあります。この研修会社の例は、仕組みを説明するための仮の場面です。

そのため、引用の回数を訪問者数として数えることはできません。訪問した人が申し込むとも限らないので、問い合わせや売上も別に確認します。

説明用の例。AIの回答が研修会社の料金ページを引用し、読んだ人がリンクを開く場合と開かずに終える場合に分かれる図。引用・訪問・問い合わせは別々に確認することを示している。

基本の数字は次の二つです。[1]

画面の項目 数えているもの 読み違えやすい点
Total citations 期間中に自社の内容が引用された回数 クリック数や問い合わせ数ではない
Average cited pages 1日あたりに引用された異なる自社ページ数の平均 順位や重要度を示すものではない

ページ別の一覧では、どのページが何回引用されたかを見られます。これも引用の回数であり、ページの重要度や順位ではありません。[1]

Bing Webmaster Toolsへの登録とAI Performanceの開き方

Bing Webmaster Toolsに自社サイトを登録して管理者であることを確認し、サイトを選んでAI Performanceのレポートを開きます。

手順は次のとおりです。

  1. Bing Webmaster Toolsを開き、ログインします。
  2. 自社サイトが登録済みなら選びます。未登録なら、画面の案内に従ってサイトを追加し、管理者であることを確認します。
  3. サイトを選んだ状態で、AI Performanceのレポートを開きます。
  4. 調べたい期間を選びます。

管理者であることの確認は、他社が自社サイトの管理情報を見られないようにするための手続きです。サイトの設定を変更できる権限が必要になる場合があるので、社内でサイトを管理している担当者に先に聞くと、同じサイトの二重登録を防げます。

Bing Webmaster ToolsでAI Performanceを開くまでの4つの手順を左から右へ並べた図。管理者確認の前に社内のサイト管理担当者へ確認すると二重登録を防げることを添えている。

複数のサイトを管理している場合は、会社サイトと通販サイトなど、目的のサイトを選んでいるかも確かめます。

登録した直後に、引用の記録がすぐ表示されるとは限りません。

Grounding queriesとIntents・Topicsの読み方

Grounding queriesは、AIが回答の根拠となる情報を探すときに使った検索語です。IntentsとTopicsは、その検索語をAIが推定で分類したものです。ページに足りない情報を探す手がかりとして使います。

Grounding queriesは、AI自身が情報を探すときに使った語句です。お客さんがAIに入力した文章そのものではありません。表示されるのは、引用全体の一部を抜き出した見本です。[1]

説明用の例。お客さんの質問を受けたAIが、自分で検索語を作って情報を探し、その検索語が目的別と話題別に推定で分類される流れの図。太陽光パネルの設置や発電効率の検索語が一つの話題にまとまる例を示している。

2026年6月16日、MicrosoftはIntents、Topics、Citation Share、Compareの四つを試験提供として追加しました。[2]

機能 何を示すか 使い方
Intents 検索語の目的の分類(情報収集、比較・購入検討、道案内など) どんな目的の回答で引用されているかを知る
Topics 関連する検索語を話題ごとにまとめたもの 自社が引用されている分野と、足りない分野を探す

例えば、太陽光パネルの設置や発電効率についての検索語は、太陽光エネルギーという一つの話題にまとめられることがあります。[2]

使い方の例です。自社の料金ページが、比較・購入検討の目的の検索語で引用されているとします。その場合、ページに「何が料金に含まれるか」「追加費用がかかる条件」が書かれているかを確かめます。

分類はAIによる推定です。試験提供の段階では、専門分野では大まかな分類になることもあると説明されています。[2] 「このTopicsに出たから専門家と認められた」という読み方はしません。

Citation Shareは順位でも流入シェアでもない

Citation Shareは、特定の検索語で示された引用全体のうち、自社が占めた割合です。検索順位でも、訪問者のシェアでもありません。[2]

説明用の例で考えます。ある検索語の引用が合計100回あり、そのうち自社が20回なら、Citation Shareは20%です。これは架空の計算例で、Bingの実データではありません。

説明用の架空の計算例。ある検索語の引用100回のうち自社が20回で、Citation Shareは20%。分母は引用の回数で、検索順位や訪問者のシェアではないことを示す図。

20%だからといって、検索順位が何位という意味にはなりません。分母は引用の回数で、検索した人の数ではないためです。

また、AIの回答の数を分母にして「何回の回答で自社が引用されたか」を数える引用率とも、計算の仕方が違います。

Microsoftは、この指標を観察のためのものと説明しています。順位の仕組みや競合の点数表ではなく、競合のドメインも表示しません。訪問者のシェアや、コンテンツの品質の点数も示しません。[2]

注意したいのは、割合と回数の動きが一致しないことです。

期間 引用全体 自社の引用 割合
前の期間 100回 20回 20%
次の期間 200回 30回 15%

この架空の例では、自社の引用は10回増えたのに、割合は下がっています。割合だけで良し悪しを決めず、回数と期間も合わせて読みます。

Compareでページ修正の前後を比べる

ページを直したら、変更日を記録し、Compareで同じ長さの期間を重ねて比べます。変化があっても、修正の効果だと断定はしません。

Compareは、今の期間のグラフに前の期間を重ねて表示する機能です。例えば直近30日とその前の30日を比べたり、日付を指定したりできます。[2]

説明用の例。ページを1つ修正した日を境に、前の30日と後の30日の引用の推移を重ねて比べる図。AIモデルの変化や他サイトの更新なども引用に影響するため、変化を修正の効果と断定しないことを示している。

進め方の例です。

  1. 引用されているページから一つ選びます。
  2. 読者の判断に必要な情報が足りない箇所を補います。例えば料金の条件や、向いている会社・向いていない会社の説明です。
  3. 変更した日とページを記録します。
  4. 一定の期間が過ぎたら、Compareで変更前と変更後の期間を比べます。

引用の動きは、AIのモデルの変化、他のサイトの更新、情報の新しさ、利用者の関心の変化などにも左右されます。[2] 修正の翌日に一度見ただけでは判断しにくいので、次に確認する日をあらかじめ決めておきます。

同じ日に多くのページを直すと、どの修正が関係したかを後から調べにくくなります。重要なページを一つずつ直し、引用だけでなく訪問や問い合わせも見ます。

AIの回答に自社が出るかという考え方の全体は、LLMOとは何かを説明した記事で紹介しています。特定の質問でAIの回答を繰り返し確認する方法は、AI最適化の使い方で説明しています。

最初に見るのは、自社のどのページが引用されているかです。そこから一つのページを選び、読者に足りない情報を補うところから始めてください。

よくある質問

Q. Citation Shareで競合のシェアも見られますか?
見られません。Microsoftは、Citation Shareは競合のドメインを表示しないと説明しています。自社の割合の変化を観察する指標です。
Q. IntentsやTopicsは正式機能ですか?
2026年6月16日の発表時点では試験提供(preview)です。分類はAIによる推定で、専門分野では大まかな分類になることがあると説明されています。
Q. GoogleのAIによる概要も測れますか?
このレポートの対象はMicrosoft Copilot、BingのAIによる要約、一部の提携サービスです。GoogleのAIによる概要は含まれません。

出典・参考データ

  1. [1] Introducing AI Performance in Bing Webmaster Tools Public Preview (Microsoft Bing) — 取得 2026-09-23
  2. [2] New AI Visibility Insights in Bing Webmaster Tools: Intents, Topics, Citation Share, Compare (Microsoft Bing) — 取得 2026-09-23

この記事を書いた人

水島 翔吾

株式会社kairos 代表取締役 / AgentSignal 開発者

AI クローラー・AI 流入計測と AIO 診断ツール AgentSignal を開発。実測データを元に AI 検索時代の計測と対策を書いています。

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