AI検索に自社サイトが出ないとき、どこから確認する?|Google編

GoogleのAIによる概要やAIモードに自社サイトが出ないときの確認手順です。実画面の確認からSearch Consoleでの登録・生成AI表示の確認、robots.txtとnoindexの違いまで順に説明します。
「自社の商品ページが、GoogleのAIによる概要に一度も出てこない」。そんなとき、商品説明を書き足す前に確かめたいことがあります。
この記事では、Google検索のAIによる概要とAIモードを対象に、実画面の確認、Search Consoleでの確認、設定の確認、本文の見直しの順に原因を切り分けます。例に使う水筒の商品ページは、説明用の架空のページです。
AI検索に自社サイトが出ないときの症状を確かめる
まずGoogle検索で、お客さんが使いそうな質問を入力し、「AIによる概要がそもそも出ない」のか「出ているが自社が載っていない」のかを分けます。
- Google検索を開きます。
- 例えば「通勤用で軽くて洗いやすい水筒は?」と入力します。
- AIによる概要が出たら、案内されたリンクに自社ページがあるかを見ます。
AIによる概要は、通常の検索に上乗せする価値があるとGoogleが判断したときだけ表示され、表示されない検索も多くあります。[1] 出なかった場合は「概要が出なかった」と記録し、「自社だけ載らない」とは判断しません。
AIモードとAIによる概要は、使うモデルや方法が異なる場合があり、回答やリンクも変わります。[1] 両方を確かめるなら、結果は別々に残します。
Googleは、AI機能に載るための追加の技術要件はなく、要件を満たしても掲載は保証されないと説明しています。[1] 一度の検索結果で結論を出さず、同じ質問で日を変えて確かめます。
Search ConsoleでGoogleへの登録と生成AIでの表示を調べる
次にSearch Consoleで、そのページがGoogleに登録されているかと、GoogleのAI機能に表示された記録があるかを調べます。 AIによる概要やAIモードのリンクに選ばれるには、ページがGoogleに登録され、検索結果に説明文付きで表示できる状態であることが条件です。[1]
Search Consoleは、Google検索での自社サイトの状態を確認できるGoogleの無料ツールです。Search Consoleを開いて自社サイトを選び、画面上部のURL検査に、調べたい商品ページのURLを入力します。
URL検査では、登録の状態に加え、Googleが受け取ったHTML(ページの内容や設定を書いたコード)も確かめられます。[5] 登録されていない場合は、表示された理由をそのまま控えます。
次に、生成AIパフォーマンスレポートを開き、ページ別の表示に切り替えます。AIによる概要とAIモードで、自社ページへのリンクが表示された回数をページごとに見られます。[2][3]
表示回数は訪問数ではありません。また、表示が少ないサイトではレポート自体が見えない場合があります。[3] 表に載っていないことだけで「一度も出ていない」と断定しないでください。
robots.txtとnoindexの違い:読ませない設定と出さない設定
robots.txtは「ページを読ませるか」、noindexは「検索結果に出すか」を伝える設定です。 どちらも検索エンジンへの指示なので混同されやすいですが、止めるものが違います。
robots.txtは、サイトに置く設定ファイルです。検索エンジンのクローラー(ページを読みに来るプログラム)に、読んでよい場所を伝えます。Googleは、これはページを検索から隠す仕組みではないと説明しています。[4]
noindexは、ページのコード(metaタグ)か、サーバーの応答(X-Robots-Tag)に書く「検索結果に出さない」という指示です。[5]
| 比べる点 | robots.txt | noindex |
|---|---|---|
| 止めるもの | ページを読むこと | 検索結果への掲載 |
| 書く場所 | サイトの設定ファイル | ページのコードか、サーバーの応答 |
| 起きること | 他のページからリンクがあると、説明文なしでURLだけ出ることがある[4] | Googleが読むと、検索結果から外す[5] |
| AI機能との関係 | 説明文付きで表示する条件を満たしにくい | 登録されないため対象外 |
注意したいのは、両方を同時に使う場合です。robots.txtで読むのを止めると、Googleはページ内のnoindexを読めません。その結果、他のページからリンクされていれば、検索結果に出続けることがあります。[5]
検索に出したいページは、両方とも外れているかを確認します。「ページのインデックス登録」レポートでは、Googleがnoindexを見つけたページを確認できます。[5]
ChatGPTなど他社AIの検索用クローラーとの違い
ChatGPTの検索に出したい場合は、Googlebotとは別に、OpenAIの検索用クローラー「OAI-SearchBot」をrobots.txtで許可しているかを確認します。 OAI-SearchBotを拒否したサイトは、ChatGPTの検索の回答には表示されません(移動用のリンクとしては出る場合があります)。[6]
学習用のGPTBotとは別の設定なので、GPTBotを拒否したまま検索用を許可できます。ChatGPT-Userは利用者の操作で訪問するもので、検索に出すかの判断には使われません。[6] 詳しくはAIクローラーの違いで説明しています。
スニペット制限と本文の答えを見直す
設定に問題がなければ、検索結果の説明文を制限する指定と、質問への答えが本文にあるかを見直します。 スニペットとは、検索結果でページ名の下に出る短い説明文です。
Googleは、表示される情報を制限する方法として、nosnippet(説明文を出さない)、data-nosnippet(指定した部分を使わせない)、max-snippet(文字数の上限)、noindexを挙げています。[1] URL検査で見たHTMLの中に、意図しない指定がないかを探します。
次に本文です。架空の水筒のページなら、「軽くて洗いやすい?」という質問に、このページだけで答えられるかを見ます。
| お客さんが知りたいこと | ページに書くこと |
|---|---|
| 毎日持ち歩いても重くないか | 本体の重さと、ふたを含むかなど測った条件 |
| すみずみまで洗えるか | 外せる部品と洗う順番 |
| 食器洗い機を使えるか | 使える部品と使えない部品 |
Googleは、重要な内容を文字で載せること、サイト内のリンクから見つけやすくすることを挙げています。[1] 洗い方を画像だけで説明しているなら、同じ内容を文章でも載せます。
構造化データ(商品名や価格の意味を検索エンジンに伝える、決まった形式の記述)を使う場合は、画面に表示している内容と一致させます。画面にない情報を構造化データだけに書かないようにします。[7]
AI機能のために、特別な構造化データやAI向けのファイルを新しく作る必要はありません。[1] AI向けファイルの一つについては、llms.txtは必要?で説明しています。
直した後の再確認
直した後は、「サイトを直した日」と「Googleで変化を確認できた日」を分けて記録します。
- Search ConsoleのURL検査で、直した設定がGoogleから見えているかを確かめます。[1]
- 必要なら、URL検査からGoogleにページの読み直し(再クロール)を依頼します。[5]
- 読み直しには数日から数か月かかることがあります。[1]
- 生成AIレポートで、対象ページの表示回数を、修正前と同じ長さの期間で比べます。
- 最初と同じ質問でGoogle検索を開き、実際の画面を確かめます。
生成AIレポートの最新の数字は、集計途中で後から変わることがあります。[3] 季節や他の施策の影響もあるため、数字が増えたことだけで修正の効果とは言い切れません。
よくある質問
- Q. AI専用のファイルや構造化データは必要ですか?
- Googleは、AIによる概要やAIモードに載るために、新しいAI向けファイルや特別な構造化データは不要だと説明しています。まずページを読めるか、検索に出さない設定がないか、本文に答えがあるかを確認します。
- Q. 生成AIレポートに表示がなければ、AI機能に出ていないのですか?
- そうとは限りません。表示が少ないサイトではレポート自体が見えない場合があります。表に載っていないことだけで断定せず、実際の検索画面と合わせて確認します。
- Q. robots.txtで止めれば、検索から消えますか?
- 必ず消えるわけではありません。他のページからリンクされていると、説明文なしでURLだけ出ることがあります。検索から外したいページはnoindexを使い、robots.txtでは止めないようにします。
出典・参考データ
- [1] AI features and your website (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
- [2] Introducing Search Generative AI performance reports in Search Console (Google Search Central Blog) — 取得 2026-09-23
- [3] Generative AI performance report (Search) (Google Search Console Help) — 取得 2026-09-23
- [4] Introduction to robots.txt (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
- [5] Block Search indexing with noindex (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
- [6] Overview of OpenAI crawlers (OpenAI) — 取得 2026-09-23
- [7] Introduction to structured data markup in Google Search (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
この記事を書いた人
水島 翔吾株式会社kairos 代表取締役 / AgentSignal 開発者
AI クローラー・AI 流入計測と AIO 診断ツール AgentSignal を開発。実測データを元に AI 検索時代の計測と対策を書いています。
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