AIからのリンク先が開けないときの点検と修正方法

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AIからのリンク先が開けないときの点検と修正方法

AIの回答のリンクを押すと「ページがありません」と出る場合、原因は移転・削除・障害に分けられます。訪問記録と応答番号から原因を見分け、転送や案内を直す手順を説明します。

AIの回答に出てきたリンクを押すと、「ページがありません」と表示される。サイトの移転やページの統合をした後に、よく起きる問題です。

この記事では、原因を分けて見分ける方法と、それぞれの直し方を説明します。対象は、自社サイトの更新を担当する人です。設定そのものは、サイトの管理担当者に依頼する前提で書いています。

AIの引用リンクが開けないときに起きていること

AIの引用リンクが開けないとき、原因の多くは「ページが移った」「ページを消した」「サーバーが一時的に応答できなかった」の三つに分けられます。 原因によって直し方が変わるため、最初に見分けます。

開けないリンクから4本の道が分かれる図。移転は新しいページへの矢印、削除は「ページがない」と伝える案内板、一時的な障害は修理中のサーバー、存在しないURLは点線の枠で描かれている。

もう一つ、AIが実在しないURLを作って案内する場合もあります。Ahrefsは自社サイトで、AI経由の訪問の3.6%がこうした存在しないページに着いていたと公表しています。[1]

原因 例(説明用の架空のURL) 直し方の方向
移転 /guide/old-size が /guide/size に移った 新しいURLへ恒久的に転送する
削除 終了したキャンペーンのページ ページがないことを伝え、関連する案内を置く
一時的な障害 保守作業中にサーバーが応答しない 障害を直す。転送はしない
存在しないURL AIが作ったURL 訪問が多ければ関連ページへ転送する

表のURLは説明用です。自社では、実際に開けなかったURLに置き換えます。AIからの訪問がどのページに着くかは、Ahrefsの事例から改善先を選ぶ記事でも紹介しています。

訪問記録と応答番号で原因を分ける

原因は、開けなかったURLと、そのときサイトが返した応答番号で見分けます。 応答番号(HTTPステータスコード)とは、ページを求められたサイトが返す3けたの番号です。

訪問記録の1行(日時・参照元・URL・応答番号)を虫眼鏡で見て、応答番号から正常・恒久的な移転・一時的な転送・ページが存在しない・サーバー側のエラーの5つの確認先へ振り分ける図。

手元のアクセス記録か、サイトの管理担当者から、次の項目を集めます。取れない項目は推測で埋めず、「不明」と書きます。

  • 訪問した日時
  • 参照元(どこから来たかの記録)
  • 開こうとしたURL
  • そのとき返した応答番号
応答番号 意味 次に確かめること
200 正常 必要な本文が表示されているか
301・308 恒久的な移転 最後に着くページが適切か
302・307 一時的な転送 転送が一時的でよいか
404・410 ページが存在しない 移転したのか、削除したのか
500・503 サーバー側のエラー 障害や保守作業の記録があるか

番号の意味はGoogleの資料に基づきます。[2] 右の列は、今回の点検のために当社が付けた確認項目です。

200が返っていても、本文が空だったりエラー文だけだったりすると、Googleは「ソフト404」として扱うことがあります。[2] 番号だけで終えず、ページを開いて中身も確かめます。

503を一度記録しただけでは、原因も復旧時期も分かりません。同じ時刻に保守作業や障害がなかったかを、管理担当者に確認します。

移転・削除・障害ごとの修正

移転は恒久的な転送、削除はページがないことを正しく伝える案内、障害は原因の修正、と対応を分けます。

3列の対比図。移転は旧URLから同じ内容の新ページへ一度で転送し、何でもトップページへ送る道には×。削除は無関係なページへの転送に×を付け、ページがないことと関連する案内を示す。障害は転送に×を付け、サーバーを修理する。

移転の場合、Googleは元に戻す予定のない移転に恒久的な転送を使い、可能ならサーバー側で301か308を返す方法を勧めています。[3] 転送先は、元のページと同じ疑問に答えるページにします。何でもトップページへ送ると、訪問した人はもう一度探すことになります。

設定方法はサイトの仕組みで異なり、ShopifyやBloggerなどには転送の機能が用意されている場合があります。[3] 管理担当者には、旧URL・新URL・恒久的な移転であること、の三つを伝えます。

削除の場合、同じ内容の移転先がなければ、無関係なページへ転送せず、404などでページがないことを返します。Googleは、404などを返すURLを検索の登録から外していきます。[2] そのうえで、ページがないときの表示に、終了した理由や関連する案内を置く方法があります。

障害の場合、500や503が記録されたページは転送で済ませません。Googleは、サーバーエラーが続くURLも、やがて検索の登録から外すと説明しています。[2] 一時的に別のページで事情を説明したいときは、302など一時的な転送を使います。[3]

転送を重ねすぎないことも大切です。Googleのクローラー(ページを読みに来るプログラム)は、原則として10回までしか転送をたどりません。[2] 旧URLから新URLへ、一度で着くように設定します。

修正後にAI側のリンクを確認する

修正後は、「旧URLから目的の内容に着けるか」と「AIの回答のリンクが変わったか」を別々に記録します。 サイトを直しても、AIの回答がいつ更新されるかは分かりません。

2本の並行した記録の図。上の段はサイト側で、旧URLから最終URLに着いたか、中身、確認日時を記録する。下の段はAI側で、サービス名・質問・確認日・案内されたURLを日を変えて何度か記録する。

まずサイト側です。旧URLを開き、最終的に表示されたURL、表示された中身、確認した日時を残します。

Googleについては、Search Consoleの生成AIレポートで、AIによる概要やAIモードでのページごとの表示回数を確認できます。[4] ページは転送後の最終的なURLにまとめて集計されるため、転送先のURLで表示回数が続いているかを見ます。[5]

ChatGPTについては、OpenAIの検索用クローラー「OAI-SearchBot」をrobots.txtで拒否しているサイトは、ChatGPTの検索の回答には表示されません。ただし、サイトへ移動するためのリンクとしては出る場合があります。[6] robots.txtを変えた場合、反映までおよそ24時間かかると説明されています。[6]

同じ質問をChatGPTなどに入力し、サービス名・質問・確認日・案内されたURLを記録します。一度の結果で「直った」とは決めず、日を変えて確かめます。

旧URLのまま案内されていても、転送で目的の内容に着ければ、訪問した人は困りません。回答のリンクそのものが新しくなったかどうかとは、分けて扱います。

よくある質問

Q. 転送するとAIのリンクも更新されますか?
保証はありません。転送は訪問した人を新しいページへ案内するもので、AIの回答内のリンクがいつ変わるかは別です。サイト側とAI側を分けて記録します。
Q. OAI-SearchBotを止めていると関係しますか?
関係します。OpenAIは、OAI-SearchBotを拒否したサイトはChatGPTの検索の回答に表示されない(移動用のリンクとしては出る場合がある)と説明しています。学習用のGPTBotとは別の設定です。
Q. 404と503では何が違いますか?
404はページが存在しない状態なので、移転か削除かを調べます。503はサーバー側のエラーなので、障害や保守作業の記録を確認し、転送では済ませません。

出典・参考データ

  1. [1] 80% of Our AI Search Traffic Goes to Our Homepage, Product Pages, and Free Tools (Ahrefs) — 取得 2026-09-23
  2. [2] How HTTP status codes affect Google's crawlers (Google Crawling Infrastructure) — 取得 2026-09-23
  3. [3] Redirects and Google Search (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
  4. [4] Introducing Search Generative AI performance reports in Search Console (Google Search Central Blog) — 取得 2026-09-23
  5. [5] Generative AI performance report (Search) (Google Search Console Help) — 取得 2026-09-23
  6. [6] Overview of OpenAI crawlers (OpenAI) — 取得 2026-09-23

この記事を書いた人

水島 翔吾

株式会社kairos 代表取締役 / AgentSignal 開発者

AI クローラー・AI 流入計測と AIO 診断ツール AgentSignal を開発。実測データを元に AI 検索時代の計測と対策を書いています。

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