AI経由の訪問はどのページに着く?Ahrefsの事例から改善先を選ぶ

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AI経由の訪問はどのページに着く?Ahrefsの事例から改善先を選ぶ

AhrefsはAI経由の訪問がブログ以外のページにも着くことを公表しました。自社のAI流入の着地ページを調べ、改善先を選ぶ方法を説明します。

AIの回答にあるリンクから、自社サイトへ来た人はどのページに着くのでしょうか。「ブログ記事だろう」と考えがちですが、Ahrefsが公表した自社データでは、ブログ以外のページが大半でした。

この記事では、その内訳を確認したうえで、自社で着地ページを調べる手順と、先に直すページの選び方を説明します。着地ページとは、訪問した人が最初に開いたページのことです。

Ahrefsが公表したAI経由の訪問先

Ahrefsの分析では、AI経由の訪問の8割超が、無料ツール・商品ページ・トップページの3種類に向かっていました。 Ahrefsは検索からの集客を調べるツールの会社で、自社サイトの訪問を自社のアクセス解析ツールで集計しています。[1]

ここでいうAI経由の訪問は、ChatGPTなどのAIアシスタントの回答からサイトへ来た訪問です。分析時点の直近30日では、サイト全体の訪問のうち0.5%でした。[1][2]

公表された内容 数字
無料ツール・商品ページ・トップページへの訪問 AI経由全体の8割超
無料ツールへの訪問 AI経由全体の36.4%
存在しないページへの訪問 AI経由全体の3.6%
海外向けページへの訪問 AI経由では3.1%、通常の検索では22.2%

表の数字は、2025年6月16日に公開された同社の記事によるものです。[1] 新しいニュースではなく、他社の自己分析の事例として読みます。

Ahrefsが公表した自社サイトのデータ。AIの回答から来た訪問の8割超が無料ツール・商品ページ・トップページに向かい、無料ツールは36.4%、存在しないページへの訪問は3.6%だったことを示す流れの図

目を引くのは3.6%の行です。AIがahrefs.com上に実在しないURLを作って案内し、訪問した人がページのない場所に着いていました。筆者は、月10件などの基準を決め、それを超えるURLは関連するページへ転送することを勧めています。[1]

読むときの注意も二つあります。GoogleのAIによる概要からの訪問は分けて追跡できないため、通常の検索に含めています。また、AIからの訪問の一部は正しく記録されず、少なめに数えられていると筆者は書いています。[1]

筆者は、商品ページやトップページが多いのは、ブランドと製品が強くAIに推薦されているためだと解釈しています。このデータだけで大きく方針を変える予定はない、とも述べています。[1] 自社で同じ内訳になるとは限りません。

自社のAI流入の着地ページを調べる

自社では「AIの回答に表示されたページ」と「AIから実際に訪問されたページ」を分けて調べます。 前者はSearch Consoleの生成AIレポート、後者は自社のアクセス解析で確認します。

Search Consoleは、Google検索での自社サイトの表示状況を確認できるGoogleの無料ツールです。GoogleのAIによる概要とAIモードに自社ページのリンクが表示された回数(表示回数)を見るレポートが、2026年8月31日までに全サイトへ展開されました。[3][4]

  1. Search Consoleを開き、自社サイトを選びます。
  2. 検索の生成AIパフォーマンスレポートを開きます。見つからない場合は、公式ヘルプの案内から開きます。
  3. 表の切り替えでページ別の表示を選び、期間を決めます。
  4. 表示回数の多いページを、上から5件書き出します。

ページは、転送後の最終的なURLにまとめて集計され、多くのデータは代表のURL(正規URL)に割り当てられます。表示が少ないサイトでは、レポート自体が見えない場合もあります。[4]

次に、自社のアクセス解析で、参照元(どこから来たかの記録)にAIサービスが記録された訪問を集め、最初に開いたページごとに並べます。ChatGPTなどGoogle以外のAIから来た訪問は、Search Consoleには出ません。

左はSearch ConsoleでGoogleのAIによる概要・AIモードの表示回数を見る、右は自社のアクセス解析でChatGPTなどAIからの訪問と最初に開いたページを見る。二つは足さずにページごとに並べて比べることを示す比較図

二つを一つの表にまとめます。以下は説明用の架空の例です。

着地ページ(架空) AIでの表示回数(Search Console) AI経由の訪問(自社解析) 問い合わせ・登録
/pricing 多い 多い 少ない
/guide/start 多い ほとんどない ―
/tools/estimate 少ない 多い ある
/old-campaign ― ある(ページなし) ―

表示回数は訪問数ではありません。また、生成AIレポートはGoogleのAI機能だけの数字です。二つの列を足したり、片方からもう片方を推し量ったりしないでください。

着地ページ別に改善先を選ぶ

直す順番は、①開けないページ、②訪問はあるのに次へ進まないページ、③表示はあるのに訪問が少ないページ、を目安にします。 これは当社の編集上の目安で、Ahrefsが示した順番ではありません。

状態 まず確かめること 最初の対応
① 存在しないURL・移転前のURLに着いている 同じ内容が別のURLにあるか 関連ページへの転送、または案内の追加
② 訪問は多いが問い合わせ・登録がない 用途・条件・次のリンクがページで分かるか 足りない説明と案内リンクを足す
③ 表示回数は多いが訪問が少ない ページのどこに答えがあるか 原因を断定せず、記録を続ける

①は、Ahrefsの3.6%と同じ種類の問題です。訪問した人は何も読めずに離れます。点検と修正の手順は、AIからのリンク先が開けないときの点検と修正方法で説明しています。

②は、架空の例の料金ページのような状態です。料金の決まり方や申し込み前の条件が読めるか、次に開くページへのリンクがあるかを確認します。

③は、AIの回答だけで疑問が解決し、訪問しなかった可能性もあります。ページの問題とは限らないため、すぐに書き換えず、同じ長さの期間で数字を比べ続けます。

直す順番の目安を3段で示す図。1は開けないページで転送か案内を追加、2は訪問があるのに次へ進まないページで説明とリンクを追加、3は表示が多いのに訪問が少ないページで書き換えず記録を続ける

どのページを直した場合も、ページ・変更日・変えた内容を残します。数字が増えても、季節や他の施策の影響を除けていなければ、その修正だけの効果とは言えません。

訪問した人がページ内でどこを押したかまで確かめたい場合は、計測タグの設置方法で、訪問と録画を確認する準備を整えられます。

よくある質問

Q. Ahrefsの割合は自社にも当てはまりますか?
当てはまるとは限りません。Ahrefs自社サイトの分析で、筆者もブランドと製品の強さが影響したと解釈しています。自社の着地ページは自社の記録で調べます。
Q. 表示回数しかないページはどうすればよいですか?
表示回数は訪問数ではありません。AIの回答だけで疑問が解決した可能性もあるため、すぐに書き換えず、ページに答えがあるかを確かめ、同じ期間の比較を続けます。
Q. ChatGPTからの訪問はSearch Consoleで分かりますか?
分かりません。Search Consoleの生成AIレポートはGoogleのAIによる概要とAIモードの表示回数です。ChatGPTなどからの訪問は自社のアクセス解析で確認します。

出典・参考データ

  1. [1] 80% of Our AI Search Traffic Goes to Our Homepage, Product Pages, and Free Tools (Ahrefs) — 取得 2026-09-23
  2. [2] Does AI Search Traffic Convert Better Than Traditional Search? For Ahrefs, Yes: 0.5% of Visitors Drove 12.1% of Signups (Ahrefs) — 取得 2026-09-23
  3. [3] Introducing Search Generative AI performance reports in Search Console (Google Search Central Blog) — 取得 2026-09-23
  4. [4] Generative AI performance report (Search) (Google Search Console Help) — 取得 2026-09-23

この記事を書いた人

水島 翔吾

株式会社kairos 代表取締役 / AgentSignal 開発者

AI クローラー・AI 流入計測と AIO 診断ツール AgentSignal を開発。実測データを元に AI 検索時代の計測と対策を書いています。

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