AI検索が古い情報や誤った紹介を答えるとき:情報が残る場所と直し方

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AI検索が古い情報や誤った紹介を答えるとき:情報が残る場所と直し方

AI検索が変更前の料金や営業時間、終了したサービスを答えるとき、または事業内容を誤って紹介するとき、情報が残る場所の見つけ方と、自社ページ・PDF・外部掲載の直し方、再確認の依頼方法を説明します。

AI検索が古い料金や終了したサービス、誤った事業内容を答えるときは、まず回答に付いたリンクを開き、その情報がどこに残っているかを確かめます。 自社のページなら自社で直し、他社のページなら掲載先へ連絡します。直した後は、GoogleやBingに更新したページを読み直してもらいます。

「AIで調べたら、1日1,500円と出たんですが」。料金を1,800円に変えたのに、問い合わせでは前の料金を聞かれる。終わったはずの夜間プランを「提供中」と紹介されることもあります。

ここでは、説明用の架空のコワーキングスペースを例にします。2026年9月1日に一日利用を1,500円から1,800円へ変え、夜間プランを8月31日で終了した施設です。実在の店舗やAIの回答を調べた事例ではありません。

AI検索が古い情報や誤った紹介を答えるときに起きていること

AIの回答は、公開されているページの情報をもとに作られることがあります。そのため、自社の別ページ、PDF、ページに添えた補足データ、他社の紹介ページのどこかに古い情報が残っていると、回答にも出る可能性があります。

説明用の例。自社の別ページ、PDF、ページの補足データ、他社の紹介ページの4か所のうち、古い「1日1,500円」が残る場所から矢印がAIの回答へ向かい、回答にも1,500円が出る可能性を示す図。現在の料金ページは1,800円。

GoogleのAIによる概要やAIモードは、回答と一緒に参考になるページへのリンクを表示します。[1] まずそのリンクを開き、「1,500円」や「夜間プラン」と書かれた場所を探します。

リンク先がすでに新しい料金なら、そのページに古い情報が残っているとは言えません。回答と現在のページが食い違っている状態として、確認した日時とページを記録します。

Googleは、AI機能に表示されるための専用ファイルや特別な設定は不要で、通常の検索と同じ基本が当てはまると説明しています。表示されることも保証されていません。[1] 「AI用の設定をすれば直る」と考えず、情報が残る場所を探すことから始めます。

誤りの種類ごとに残りやすい場所と修正先

誤りの種類によって、確認する場所と直す人が変わります。次の表は、この記事で作った説明用の点検表です。

誤りの種類 残りやすい場所 修正先
料金 料金ページ以外の案内文、PDFの料金表、予約ページ 自社サイトの該当箇所とPDFの元原稿
営業時間 お知らせ、店舗紹介、地図サービスの店舗情報 自社サイトと、自社で管理する店舗情報
住所 会社概要、ページ下部の表記、外部の紹介ページ 会社概要と、掲載先への連絡
提供終了サービス サービス一覧、過去の記事、比較サイト 現在の提供範囲の明記と終了の案内
事業内容・対応地域 古い会社紹介、採用ページ、取材記事 会社概要の説明文と掲載先への連絡
同名企業との混同 別会社のページ、検索結果 自社の会社情報と公式リンクの整理

Googleは、Merchant CenterやGoogleビジネスプロフィールの情報を最新にしておくことも基本の一つに挙げています。[1] Microsoftも、地域の事業者にはBing Placesで住所や営業時間を最新に保つよう案内しています。[5] 営業時間や住所の誤りでは、自社サイトに加えて、これらの登録情報も確認します。

表のうち、公開中の自社ページは今日から直せます。外部のページは、後の節の連絡文を使います。

誤りの見つかった場所を二つの箱に仕分ける図。左の「自社で直す」には料金ページ以外の案内文、PDFの元原稿、自社で管理する店舗情報。右の「掲載先へ連絡」には比較サイトや他社の紹介ページ。

提供終了サービスを提供中と答えられる場合

終了したサービスを「提供中」と答えられたら、まずサービス一覧に現在の提供範囲を明記します。終了したサービスのページには、終了日と、代わりに案内するサービスを書きます。

例えば架空の施設なら、「夜間プランは2026年8月31日で終了しました。現在は一日利用をご利用いただけます」と書きます。ページを消すだけでは、古い紹介ページから来た人が行き先を失う場合があります。移転や削除の扱いはAIからのリンク先が開けないときの点検と修正方法で確認できます。

過去のお知らせは、当時の事実まで書き換えません。「現在の料金・提供内容はこちら」と、今のページへ案内します。

構造化データに旧情報が残っていないか

構造化データは、料金や営業時間などを、検索サービスが読み取りやすい形でページに添える記述です。画面には表示されないため、本文を直しても古い値が残ることがあります。

Googleは、構造化データはそのページの内容を記述するもので、利用者に見えない情報を書かないよう求めています。[2] AI機能についても、構造化データが画面の文章と一致しているかを確認するよう案内しています。[1]

制作担当者には、対象のURLと一緒に「料金ページの構造化データに1,500円が残っていないか確認してほしい」と依頼します。本文が1,800円なら、構造化データも同じ値にそろえます。

同名企業と混同されている場合

同じ名前の別会社と混ざって紹介されていたら、会社概要に所在地、事業内容、連絡先をそろえて書きます。別会社を否定する説明を足すより、自社を区別できる情報を具体的にします。

会社名・所在地・公式リンクをそろえる手順は、同名の会社と間違われないために、会社概要と公式リンクをそろえる方法で説明しています。

引用元が見つからない誤りへの対応

回答にリンクがない、またはリンク先に誤った情報が見当たらない場合は、出どころを決めつけずに対応します。自社サイト、PDF、自社で管理する登録情報、主要な紹介ページを点検し、見つかった場所だけを直します。

出どころが分からない誤りへの対応の流れ図。自社サイト・PDF・登録情報・主要な紹介ページを点検し、見つかった場所だけ直す。その後、AIの回答画面から誤りを知らせる。知らせても回答の修正時期は示されていないと注記。

そのうえで、AIサービスの回答画面から意見を送れます。今回、公式の説明で確認できた方法は次のとおりです。

サービス 送る方法 公式の説明で確認できたこと
GoogleのAIによる概要 概要の下の低評価ボタンから「問題を報告」 送信内容には直近の検索語と検索結果が含まれる[6]
GoogleのAIモード 回答の下の低評価ボタン 不正確な回答への意見を送れる[7]
ChatGPT 回答の下の低評価ボタンから問題を選ぶ 報告の案内は利用規約や法律に関わる内容が中心[8]

Googleは、送られた意見をAIによる概要の改善に使うと説明していますが、個別の回答がいつ直るかは示していません。[6] ChatGPTの報告の案内も、個別の訂正を約束するものではありません。[8] 送信は「誤りを知らせる手段」と考え、自社ページの修正とは別に記録します。

送るときは、誤っている内容、正しい内容、確認できる公式ページのURLを短く書きます。

自社で直せない掲載先への連絡

地域の施設一覧や比較サイトに古い情報が残っていたら、掲載先に修正を依頼します。「情報が古いです」だけでなく、対象ページ、現在の記載、正しい情報、根拠を一緒に伝えます。

説明用の例。掲載先への修正依頼の比較図。左は「情報が古いです」だけの短いメモ。右は対象ページ、現在の記載(一日1,500円・夜間プランあり)、正しい情報(2026年9月1日以降1,800円・夜間プランは8月31日で終了)、根拠(公式の料金ページ)の4つがそろった依頼。

掲載中の情報について、修正をお願いします。

対象ページ:[紹介ページのURL]
現在の記載:一日利用1,500円(税込み)、夜間プランあり
正しい情報:一日利用1,800円(税込み、2026年9月1日以降)。夜間プランは2026年8月31日で終了
確認先:[公式の料金ページのURL]

これは連絡文のひな形です。角括弧の部分と金額・日付は、自社の情報に置き換えます。修正するかどうかは掲載先が判断するため、連絡した日、返答、実際の表示を記録します。

修正後にGoogleとBingへ再確認してもらう

自社のページを直したら、検索サービスに更新したページを読み直してもらうよう依頼できます。ただし、これはAIの回答文を直接書き換える操作ではありません。

修正後の流れ図。ページを直す→Search Console(Google)やIndexNow(Bingなど)で読み直しを依頼→検索サービスが読み直す(数日から数週間かかることがある)→AIの回答が変わるかは別に確認。依頼からAIの回答へ直接つながる矢印は×印。

Googleには、Google Search ConsoleのURL検査から依頼します。Search Consoleは、自社サイトがGoogle検索でどう扱われているかを確認する、サイト管理者向けの無料サービスです。依頼には、そのサイトの所有者かフルユーザーの権限が必要です。[3]

  1. Search Consoleにログインし、対象のサイトを選ぶ。
  2. 上部の検査欄に、修正したページのURLを貼り付ける。
  3. 検査結果で「インデックス登録をリクエスト」を選ぶ。

インデックス登録とは、ページを検索の対象に登録することです。読み直しには数日から数週間かかることがあり、依頼しても表示は保証されません。同じURLを何度送っても早くはなりません。[3] 権限がなければ、管理者に修正したURLを渡して依頼します。

Bingなど、IndexNowに参加している検索エンジンへは、IndexNowでページの追加・更新・削除を知らせられます。[4] Microsoftは、IndexNowが検索とAIの両方で情報を新しく保つのに役立つと説明しています。[5] 使うには、サイトに鍵のファイルを置くなど、制作担当者による設定が必要です。送信が成功したという応答は、URLを受け取ったことを示すだけです。[4]

サイトの修正と回答の変化を分けて確認する

直ったかどうかは、「サイトを直した」と「回答が変わった」を分けて確認します。まず、公式ページ、PDF、登録情報が新しい内容になったことを確かめ、日付を残します。

説明用の例。2本の確認の線。上の線「サイトを直した」は公式ページ・PDF・登録情報が1,800円になったことを確認して日付を記録。下の線「回答が変わった」は同じ質問・同じAIサービスで時間を空けて何度か確認し、1,500円から1,800円への変化を記録。1回で判断しないと注記。

次に、古い情報が出たときと同じ質問を、同じAIサービスで確認します。回答は毎回同じとは限らないため、1回の結果で直ったとは判断しません。時間を空けて何度か確かめ、日時と回答を記録します。

確認日 質問 AIサービス 回答の料金 引用リンク
9月24日 〇〇の一日料金は? サービスA 1,500円 紹介サイト
10月1日 同じ 同じ 1,800円 公式ページ

この表は説明用の記入例で、実際の測定結果ではありません。

Bing Webmaster ToolsのAI Performanceでは、自社ページがMicrosoft CopilotやBingのAI回答で引用された回数とURLを確認できます。[5] 引用の変化を見る参考になりますが、回答の中身が正しいかは、回答そのものを読んで確かめます。

AgentSignalで継続計測している場合は、AI引用率の管理画面の「AI 回答ログ」から、保存された回答全文と引用元を見返せます。ログインが必要で、新しい計測にはクレジットを使います。

よくある質問

Q. Googleに再クロールを依頼すれば、ChatGPTの回答も直りますか?
この依頼はGoogle検索に対するものです。ChatGPTなど他社のAIの回答を変更する操作ではありません。各サービスで回答と引用元を別に確認します。
Q. 過去のお知らせも新しい料金に書き換えますか?
当時の事実まで書き換える必要はありません。当時の案内だと分かるようにし、現在の料金や提供内容のページへ案内します。
Q. AIの運営会社に直接訂正を依頼できますか?
GoogleのAIによる概要やAIモード、ChatGPTには回答への意見を送る方法があります。ただし公式の説明では、個別の回答をいつ直すかは約束されていません。
Q. ページを直せば回答はすぐ変わりますか?
すぐ変わるとは限りません。Googleの読み直しには数日から数週間かかることがあり、表示も保証されません。時間を空けて同じ質問で確認します。

出典・参考データ

  1. [1] AI features and your website (Google) — 取得 2026-09-23
  2. [2] Introduction to structured data markup in Google Search (Google) — 取得 2026-09-23
  3. [3] URLの再クロールをGoogleにリクエストする (Google) — 取得 2026-09-23
  4. [4] IndexNow Documentation (IndexNow) — 取得 2026-09-23
  5. [5] Introducing AI Performance in Bing Webmaster Tools Public Preview (Microsoft Bing) — 取得 2026-09-23
  6. [6] Find information in faster & easier ways with AI Overviews in Google Search (Google) — 取得 2026-09-23
  7. [7] Get AI-powered responses with AI Mode in Google Search (Google) — 取得 2026-09-23
  8. [8] Reporting Content in ChatGPT and OpenAI Platforms (OpenAI) — 取得 2026-09-23

この記事を書いた人

水島 翔吾

株式会社kairos 代表取締役 / AgentSignal 開発者

AI クローラー・AI 流入計測と AIO 診断ツール AgentSignal を開発。実測データを元に AI 検索時代の計測と対策を書いています。

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