士業・専門サービスのAIO対策:実績と対応範囲をAIに伝える

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士業・専門サービスのAIO対策:実績と対応範囲をAIに伝える

「○○市で相続に強い税理士は?」とAIに聞かれたとき、自社の事務所は紹介されるでしょうか。対応分野・地域・料金体系・実績を本文で具体的に書く方法と、士業の広告規程で確認したい点を説明します。

士業・専門サービスのAIO対策は、対応分野・地域・料金体系・実績を、事務所サイトの本文で具体的に書くことから始まります。 特別な設定より、相談者が判断に使う情報が文章で読めるかが出発点です。

例えば、ある税理士事務所の所長が、AIに「○○市で相続に強い税理士は?」と聞いてみたとします。回答には近くの別の事務所が並び、自分の事務所は出てきません。この場面は説明用の想定です。

Googleは、AIによる概要やAIモードに掲載されるための追加の技術要件はなく、通常のSEOの基本がそのまま当てはまると説明しています [1]。この記事では、事務所サイトで見直す本文と、実績を書く前に確認したい点を順に説明します。

士業・専門サービスの紹介で困る場面

「○○市で相続に強い税理士は?」と聞かれて自社が出ないとき、まず疑うのは、事務所サイトに対応分野・地域・料金体系が本文で書かれていないことです。書かれていなければ、AIも検索も判断材料を得にくくなります。

多くの事務所サイトには「相続・事業承継・法人税務など幅広く対応」とあります。しかし、どの地域の相談を受けるのか、相続の中で何を扱うのかは分かりません。

説明用の例。相談者が「○○市で相続に強い税理士は?」と疑問を持ち、事務所のページを見るが「幅広く対応」としか書かれておらず、「どの地域?」「相続の何を扱う?」という疑問が残る様子

Googleは、AI機能に掲載される条件として、ページが検索に登録され、説明文付きで表示できる状態であることを挙げています [1]。そのうえで、重要な内容を文章で読める形にすることを、SEOの基本として示しています [1]。

紹介されない原因は一つとは限りません。ただ、本文の点検は事務所側ですぐに始められます。

確認すること 見る場所
対応分野が具体的か サービス紹介ページ
対応地域とオンライン面談の可否 トップページ、事務所概要
料金体系 料金ページ
担当者と実績 事務所紹介、事例

対応分野と地域を本文で具体的に書く

「幅広く対応」では、何を相談でき、どこの人が対象かが伝わりません。扱う分野・扱わない分野・対応地域・オンライン面談の可否を、1ページで読める形にします。

次は架空の税理士事務所を使った書き換え例です。

  • 改善前:相続・事業承継など幅広く対応いたします。お気軽にご相談ください。
  • 改善後:相続税の申告と、生前の相続税の試算を扱います。対象は○○市と周辺3市の方です。オンライン面談にも対応します。相続登記は、提携する司法書士をご案内します。

改善後の文章なら、相談者は自分の相談に合うかを判断できます。「扱わないこと」も書くと、対応できない相談を減らせます。

説明用の例。架空の税理士事務所の紹介文を比較した図。改善前は「幅広く対応」だけ。改善後は、扱う業務が相続税の申告と試算、対象地域が○○市と周辺3市、オンライン面談可、相続登記は提携司法書士を案内、の4点に分かれている

分野が複数ある場合は、分野ごとにページを分けるか、1ページ内で見出しを分けます。一方で、地名だけを変えた同じ内容のページを大量に作ることは避けます。Googleは、検索の言い回しごとにページを量産することを、主に順位を操作する目的ならスパムポリシー違反になると注意しています [5]。

料金体系と相談の流れを示す

報酬を個別見積もりにしている場合も、金額が変わる条件、初回相談の扱い、依頼までの流れは書けます。この3点があれば、相談者は問い合わせる前に判断できます。

項目 書き方の例(説明用)
金額が変わる条件 遺産の額、相続人の数、土地の数によって変わります
初回相談 60分無料。資料がそろっていなくても相談できます
依頼までの流れ 相談 → 見積もりの提示 → 同意後に契約
目安 公開できる場合は、条件を添えて金額の目安を示します

表の金額や時間は架空の例です。自社の実際の条件に置き換えてください。

説明用の例。相談者が料金ページで、金額が変わる条件(遺産の額・相続人の数・土地の数)と、初回相談60分無料を確認し、相談、見積もりの提示、同意後に契約という3段階の流れを見ている図

金額を出せない理由を隠さずに説明すると、相談者は連絡しやすくなります。料金ページの考え方は料金ページで答えたい5つの疑問も参考になります。

実績の書き方と広告規制上の確認点

実績や事例を載せる前に、守秘義務と、所属する団体の広告に関する規程を確認します。そのうえで、件数や分野など、記録で確かめられる事実だけを書きます。

士業には、弁護士なら日本弁護士連合会 [3]、税理士なら日本税理士会連合会 [4] のように、資格ごとの団体があります。広告として何を表示してよいかは、所属団体や所属会が定める規程の原文で確かめてください。この記事では、規程の具体的な内容は説明しません。

依頼者を特定できる情報は、本人の同意がない限り載せない前提で考えます。事件の種類、地名、時期の組み合わせでも、人物の特定につながることがあります。

実績を掲載する前の確認を表す図。実績の下書きが、守秘義務、所属団体の規程、記録で確認の3つの確認を順に通ってから掲載へ進む。横には、事件の種類・地名・時期が重なると人物の特定につながる注意が示されている

実際の相談記録から記事の題材を探す方法は、問い合わせ記録を企画に変える方法で説明しています。

「経験豊富」を具体的な事実に置き換える

「経験豊富」「実績多数」という言葉は、相談者にもAIにも判断材料を与えません。取扱分野、年数、資格、担当者など、確認できる事実に置き換えます。

抽象的な表現 置き換え例(説明用)
経験豊富 相続税の申告を2015年から担当しています
実績多数 2025年に担当した相続税申告は○件です
専門家が対応 担当:税理士○○
丁寧に対応 面談の後、試算結果を書面で説明します

件数を書くなら、数え方と期間を記録で確認します。表の例はそのまま使わず、所属団体の規程に照らして表示してよいかを確かめてから掲載します。

事務所情報と外部の掲載情報をそろえる

事務所名・所在地・電話番号・対応分野は、自社サイトと、地図サービスや士業のポータルサイトなど外部の掲載で一致させます。ずれていると、どれが正しい情報か相談者にも分かりにくくなります。

Googleは、AI機能に関するSEOの基本の一つとして、Googleビジネスプロフィールの情報を最新に保つことを挙げています [1]。

説明用の例。自社サイト、ビジネスプロフィール、ポータルサイトの3つの掲載を並べ、事務所名・所在地・電話番号・対応分野を横の線でつないで比べている図。電話番号だけが1か所ずれていて、その箇所に印が付いている

次の点検表に、掲載先ごとの内容を書き写して比べます。

項目 自社サイト ビジネスプロフィール ポータルサイト
事務所名
所在地
電話番号
対応分野
営業時間・オンライン可否

構造化データは、ページの情報を検索エンジンに伝えるための記述です [2]。使う場合は、画面に表示している内容と一致させます [2]。ただし、AI機能に出るために特別な構造化データは必要ないと、Googleは説明しています [1]。

会社情報と公式リンクをそろえる手順は、会社概要と公式リンクをそろえる方法で詳しく説明しています。

最初の一歩は、主力分野のページを1本開き、対応範囲・地域・料金の条件が本文にあるかを確かめることです。

よくある質問

Q. 顧客名を出さずに実績を書くには?
取扱分野、担当した年数、記録で確認できる件数、担当者の資格など、依頼者を特定しない事実で書けます。事件の種類・地名・時期の組み合わせで特定されないかも確認し、所属団体の規程に照らしてから掲載します。
Q. 料金を公開しないと紹介されませんか?
GoogleのAI機能の案内では、料金の公開は掲載の条件として挙げられていません。ただ、金額が変わる条件や初回相談の扱いを書くと、相談者が判断しやすくなります。
Q. 構造化データは必須ですか?
必須ではありません。GoogleはAI機能に出るために特別な構造化データは不要と説明しています。使う場合は、画面に表示している内容と一致させます。

出典・参考データ

  1. [1] AI features and your website (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
  2. [2] Introduction to structured data markup in Google Search (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
  3. [3] 日本弁護士連合会 (日本弁護士連合会) — 取得 2026-09-23
  4. [4] 日本税理士会連合会 (日本税理士会連合会) — 取得 2026-09-23
  5. [5] Optimizing your website for generative AI features on Google Search (Google Search Central) — 取得 2026-09-23

この記事を書いた人

水島 翔吾

株式会社kairos 代表取締役 / AgentSignal 開発者

AI クローラー・AI 流入計測と AIO 診断ツール AgentSignal を開発。実測データを元に AI 検索時代の計測と対策を書いています。

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