AIO対策でAI経由の新規登録が37%増。OpusClipが単発の手動確認から切り替えた継続的な回答の記録

公開 更新 5 分で読了
AIO対策でAI経由の新規登録が37%増。OpusClipが単発の手動確認から切り替えた継続的な回答の記録

OpusClipはAI経由の新規登録37%増、流入20%増を報告した。単発の確認から、7日移動平均と担当者による回答チェックへ切り替えた。

ChatGPTに何度か質問して自社が出た。翌日には出なくなった。これだけで、記事の改善が効いたかを判断するのは難しいものです。

動画編集サービスOpusClipの事例では、AI経由の新規登録が37%増えたと報告されています。参考にしたいのは、質問を一度試して終えるやり方から、回答を継続して記録し、ページの改善につなげる運用へ移したことです。Profoundの事例

AIの回答で自社を正しく紹介してもらうAIO対策を、日々の印象で判断しないための事例として見ていきます。

OpusClipの報告:新規登録37%増と可視性45%超は別の指標

OpusClipの報告では、AI経由の新規登録が37%増え、AI経由の流入は20%増えています。主要な対象での可視性は、30日で約30%から45%超へ変化したとされています。Profoundの事例

新規登録、サイト訪問、AIでの紹介を区別して観察する。

説明図:新規登録、サイト訪問、AIでの紹介を区別して観察する。

登録は売上ではありません。可視性も、登録率ではなく、調べたAI回答での紹介され方を見る指標です。

支援会社の顧客事例なので、特定の記事の変更だけで登録が増えたとは確定できません。運用を参考にするときも、引用と登録を別々に追うことが大切です。

手動のサンプル質問だけでは、回答と履歴を比べられなかった

単発の手動確認では、前に聞いた質問や回答との比較を続けにくいことが課題でした。OpusClipは、継続して回答を記録する運用へ移っています。Profoundの事例

一度の回答確認から、日付をそろえて比べられる継続記録へ。

説明図:一度の回答確認から、日付をそろえて比べられる継続記録へ。

手動で質問すること自体が無意味なわけではありません。最初の質問を考えたり、実際の回答を読んだりする作業には使えます。

違いが出るのは、同じ条件で見返せるかです。例えば「動画を短く編集するツール」という質問と、「日本語字幕を付けられるツール」という質問を混ぜて比べても、回答の変化の理由は分かりません。

質問文、使ったAI、言語、確認日、引用URLを一緒に残すと、比較の出発点がそろいます。

新規記事と既存ページの改善を、人の確認付きで進めた

OpusClipは、新しい記事の作成と既存ページの改善を、人が内容を確認しながら進めていました。Profoundの事例

新しい記事と既存記事の両方を、担当者が内容まで確認する。

説明図:新しい記事と既存記事の両方を、担当者が内容まで確認する。

自社で取り入れるなら、記録した質問を、まず既存ページへ割り当ててみます。以下は編集上の提案です。

ページの状態 次の作業
答えはあるが奥に埋もれている 見出しと説明の順番を直す
機能はあるが条件が書かれていない 対応形式・上限・必要なプランを足す
対象となるページがない 独立した説明が必要か検討する

説明用の例として、動画ツールなら「字幕を付けられる」だけでなく、対応言語、字幕の編集方法、書き出し形式も知りたいはずです。

AIに下書きを任せる場合でも、こうした仕様は製品担当者が確認します。読みやすい文章になったことと、機能が正しいことは別の確認です。

AIO対策の結果を7日移動平均で見て、他部門と共有する

同社は、7日移動平均で傾向を見ながら、製品・開発・共同マーケティングの担当者とも情報を共有したとされています。Profoundの事例

7日移動平均は、平均する7日間を一日ずつ動かして見る。登録の記録は分ける。

説明図:7日移動平均は、平均する7日間を一日ずつ動かして見る。登録の記録は分ける。

7日移動平均は、その日までの7日間の数値を平均し、日ごとの揺れをならす見方です。月曜から日曜で区切る週平均とは違います。

「ある日に自社が出た」だけで改善を判断せず、同じ質問群で傾向を見るために使えます。ただし、調べる質問を途中で大きく変えれば、平均の比較条件も変わります。

共有するときはグラフだけでなく、「どの質問で」「どのページが」「どんな説明で」引用されたかを添えると、次に直す担当者が動きやすくなります。

自社で試す:7日移動平均で、引用と登録を並べる

まず7日間、同じ質問群で回答を記録し、日別の紹介率を出してみます。これは自社向けの簡易的な観測方法で、Profoundの指標と同じ算出法だという意味ではありません。

例えば各日10回答を確認し、そのうち自社が出た回答の割合を記録します。7日目に7日分を平均し、8日目には2〜8日目で計算します。回答数が日によって違う場合は、その件数も必ず残してください。

記録 比較するもの
AI回答 同じ質問群での紹介と引用URL
ページ修正 変更日と直した説明
登録 解析で確認できたAI経由の登録件数

紹介率が上がっても登録が増えないなら、引用先のページが質問に答えているか、申し込みの条件が分かるかを見直します。

まずは質問とURLをそろえて記録する。それだけでも、毎回の回答に一喜一憂する状態から、具体的な修正を考える運用へ進めます。

よくある質問

Q. 7日移動平均と週平均は同じですか?
違います。7日移動平均は各日までの7日間を平均し、日ごとに対象期間が一日ずつ移動します。
Q. 登録37%増は売上37%増ですか?
いいえ。新規登録の増加で、売上の増加とは区別します。

出典・参考データ

  1. [1] Profoundの事例 — 取得 2026-09-26

この記事を書いた人

水島 翔吾

株式会社kairos 代表取締役 / AgentSignal 開発者

AI クローラー・AI 流入計測と AIO 診断ツール AgentSignal を開発。実測データを元に AI 検索時代の計測と対策を書いています。

関連記事