FAQの構造化データは必要?Googleの表示終了後に見直すこと

GoogleのFAQ専用表示は2026年5月に終了しました。FAQPageの意味、Q&A・HowToの現行の扱い、AI検索で追加が必要か、既存記述を残すか外すかの判断を説明します。
「FAQの構造化データを入れているけれど、もう意味はないのでは?」「AI対策のために、むしろ増やすべき?」。FAQPageを入れているサイトでは、こうした疑問が出てきます。
GoogleのFAQ専用の表示を狙って新しく追加する理由は、今はありません。 ただし、客に役立つFAQ本文まで消す話ではありません。この記事では、FAQ・Q&A・HowToの現在の扱いと、既存の記述を残すか外すかの決め方を説明します。確認日は2026年9月23日です。
FAQの構造化データとは
FAQの構造化データは、よくある質問を載せたページであることを、決まった形式で機械に伝える記述です。 使う型は「FAQPage」で、情報の種類の名前をまとめて公開しているSchema.orgが、1つ以上のよくある質問を示すウェブページと定義しています。[1]
参照したSchema.orgのページは開発版の表示で、版はV30.1(2026年9月16日)です。[1]
ここで分けて考えたいのは三つです。人が読むFAQ本文、機械向けのFAQPageの記述、そしてGoogleが検索結果で出していたFAQ専用の表示です。FAQPageという型があることと、Googleがそれを使って特別な表示をすることは別の話です。
FAQリッチリザルトの表示終了で変わったこと
GoogleのFAQ専用の表示(FAQリッチリザルト)は、2026年5月7日から検索結果に出なくなりました。 Googleは5月8日の更新履歴でこの終了を告知し、6月15日には説明文書そのものを撤去しています。[2]
終わったのは、Google側の見せ方です。FAQ本文の掲載や、FAQPageの記述を一律に削除するよう求める告知ではありません。[2]
Q&A・HowToの構造化データはどう扱う
Q&AとHowToは、FAQとは状態が違います。型ごとに分けて判断します。
Q&A(QAPage)は、一つの質問とそれに対する複数の回答が載ったページ向けです。利用者が質問し、別の人が答える掲示板のようなページが当てはまります。Googleは今もリッチリザルトの対象になり得ると説明しています。[3] 2026年3月には、Q&Aページ向けの対応項目も追加されています。[2]
HowToは、2026年9月23日時点のGoogleの構造化データ対応一覧に載っていません。FAQも載っていません。一方、Q&Aは一覧に載っています。[4] HowToの表示がいつ終わったかは、今回確認した2026年の更新履歴には記載がなく、日付は確認できていません。
| 型 | 向いているページ | Googleの対応一覧(2026年9月23日) |
|---|---|---|
| FAQPage | 店が質問と答えをまとめたページ | 載っていない(2026年5月7日に表示終了)[2] |
| QAPage | 一つの質問に利用者が回答するページ | 載っている [3][4] |
| HowTo | 作業手順のページ | 載っていない(終了日は未確認)[4] |
自社のFAQページは、多くの場合、店が質問と答えを用意したページです。これはQAPageではなくFAQPageの形です。FAQをQAPageに書き換えて表示を狙うのは、ページの実態と合いません。
AI検索のためにFAQ構造化データを追加すべきか
AI検索のためにFAQPageを追加する必要はありません。 Googleは、AIによる概要やAIモードに出るための追加の技術要件はなく、特別なschema.orgの構造化データも不要だと説明しています。[5]
今回確認したGoogleの資料には、FAQPageを付けるとAIに引用されやすくなるという説明はありません。[5] 他社のAIがFAQPageをどう扱うかは、ここでは確認していません。
時間をかけるなら、FAQ本文の答えです。例えば説明用の架空の雑貨店で、「送料は地域によって異なります」とだけ書いたFAQがあるとします。これを「本州へは税込660円。商品代金が税込5,500円以上なら無料」と書き直すと、客は支払額を自分で計算できます。数字は説明用です。
AIによる概要の基本的な位置付けは「SGEは「AIによる概要」に。以前の対策は今も使える?」で説明しています。
既存のFAQ構造化データを残すか外すか
FAQ専用の表示だけが目的だったなら、整理の候補にできます。他のシステムで使っているなら、本文と一致させて残します。
Googleは、Google検索が求めない項目でも、他の検索エンジンやサービスで役立つ場合があると説明しています。[6] そのため、「Google向けの表示が終わったから必ず削除」とは言えません。まずサイトの保守担当者に、何のために入れたのかを確認します。
| 確認した結果 | 次の対応 |
|---|---|
| Googleの専用表示のためだけに入れた | 新規追加は止め、既存分は保守の都合に合わせて整理を検討 |
| 他のシステムで使っている | 残す。本文の答えと同じ内容に保つ |
| 目的が分からない | すぐ消さず、保守担当者に用途を確認する |
残す場合に大切なのは、本文と記述の一致です。Googleは、ページで読者に見えない内容を構造化データに書かないこと、最新の情報にすることを求めています。[7] 本文の送料を直したのに、FAQPageに古い金額が残っていれば、二つの説明が食い違います。
まずは自社のFAQPageの記述について、利用目的を保守担当者に確認することから始めてください。
よくある質問
- Q. Q&Aページの構造化データは今も表示されますか?
- Googleは、質問に利用者が回答するQ&A(QAPage)ページを今もリッチリザルトの対象になり得るとしており、2026年9月23日時点の対応一覧にも載っています。表示は保証されません。
- Q. FAQPageを削除すると順位は下がりますか?
- 今回確認したGoogleの資料には、FAQPageの有無と順位の関係は示されていません。他のシステムで使っていないかを確認してから判断します。
- Q. HowToの構造化データはいつ終わりましたか?
- HowToは2026年9月23日時点のGoogleの対応一覧に載っていません。終了日は今回確認した資料では分かりませんでした。
出典・参考データ
- [1] FAQPage - Schema.org Type (Schema.org) — 取得 2026-09-23
- [2] Latest documentation updates (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
- [3] Q&A (QAPage) structured data (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
- [4] Structured data markup that Google Search supports (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
- [5] AI features and your website (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
- [6] Introduction to structured data markup in Google Search (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
- [7] General structured data guidelines (Google Search Central) — 取得 2026-09-23
この記事を書いた人
水島 翔吾株式会社kairos 代表取締役 / AgentSignal 開発者
AI クローラー・AI 流入計測と AIO 診断ツール AgentSignal を開発。実測データを元に AI 検索時代の計測と対策を書いています。
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