Clarityにログインできない・プロジェクトが見つからないときの確認手順

公開 更新 14 分で読了
Clarityにログインできない・プロジェクトが見つからないときの確認手順

Clarityにログインできない、プロジェクトが見つからないときの確認方法。認証方式、選択アカウント、招待、権限、ブラウザを順に切り分け、管理者へ渡せる確認表と問い合わせ文まで解説します。

Clarityにログインできないときは、最初に「どの画面まで進めるか」を確認します。

認証画面で止まる場合と、ログイン後にプロジェクトが見つからない場合では、調べる場所が違います。

パスワードを何度も試す前に、認証方式・アカウント・プロジェクトへの参加状態をそろえましょう。

この記事は、Webサイトのヒートマップや録画を確認するMicrosoft Clarityについての解説です。

公式資料にある確認先と、担当者間で使える切り分け表をまとめました。

管理画面の表記は変更されることがあるため、手順中の英語名は画面を探す目印として使ってください。

Clarityのログインで起きている症状を分ける

認証と参加権限とデータ表示を分ける図

まずは、認証・参加権限・データ表示の三つを別々に確認します。

同じ「使えない」という連絡でも、ここを分けると次の担当者が決まります。

認証できない状態を確認する

Microsoft Clarityの公式サイトを開き、Sign inからログインします。

認証方式を選ぶ前、アカウントを選んだ後、認証が完了してClarityへ戻った後のどこで止まるかを控えます。

エラーが出る場合は、文面と発生時刻を記録してください。

「画面が白い」と「組織の管理者による承認が必要と表示された」は、同じ問題として扱いません。

次の表を使うと、症状を担当者へ短く伝えられます。

画面の状態 最初に確認すること 主な確認相手
認証画面で止まる 選んだ認証方式・アカウント・エラー文 本人・組織のIT担当
ログイン後、案件が見えない 対象プロジェクトへの参加状態 Clarityの管理者
案件は開くが数値がない プロジェクト・期間・計測状況 サイトの計測担当
録画は見えるが設定を変えられない 必要な操作と現在の役割 Clarityの管理者

最初の調査では、アカウントの削除やプロジェクトの作り直しは必要ありません。

いま起きていることを一行で説明できる状態にするのが先です。

プロジェクトが見えない状態を分ける

ログイン後にProjectsページが開くなら、認証の先まで進んでいます。

対象案件は、ProjectsページやMy Projectsの一覧で確認します(参考:Clarityの利用開始とプロジェクト管理)。

一覧に別の案件だけが表示される場合は、その案件名と利用中のアカウントを記録します。

目的の案件が存在しないとは、まだ判断できません。

同僚が同じ案件を開けるか確認すると、自分だけの問題か、チーム全体の問題かを分けられます。

ただし、同僚のパスワードを借りてログインする必要はありません。

「同僚は開けた」「自分は一覧にない」という結果だけを共有します。

対象案件を開けるのに録画がない場合は、ログイン調査から計測調査へ切り替えます。

期間やURLの絞り込みを確認したうえで、タグの設置先とプロジェクトIDを計測担当者に照合してもらいます。

Clarityに登録したアカウントを確認する

認証方式とアカウントの組み合わせを確かめる図

メールアドレスの見た目が同じでも、ログインの入口まで同じとは限りません。

普段使っていた認証方式とアカウントの組み合わせを確認します。

普段と同じ認証方式を使う

Microsoftの公式トラブルシューティングは、登録時と同じ認証方式でサインインするよう案内しています(参考:Clarityの設定トラブルの確認手順)。

たとえば、以前Google側のアカウント選択から入っていたなら、その入口を再確認します。

メール欄に同じ文字を入力したことだけで、以前と同じ認証になったとは判断しません。

次の三点を、過去に利用できた状態と照合してください。

  • ログイン画面で選んだ認証サービス
  • そのサービスで選択したアカウント
  • 以前アクセスできたClarityのプロジェクト

社内の手順書や招待を受けたときの記録があれば、記憶だけで選ぶより確認しやすくなります。

パスワードが正しくないというエラーは、実際に表示している認証サービス側の問題として調べます。

Clarityの案件への招待と、認証サービスのアカウント復旧を同時に進めると、何が直ったのか分からなくなります。

まず認証を完了させ、その後に案件の表示を確認しましょう。

別のアカウントで開いていないか見る

業務用と個人用のアカウントを同じブラウザで使っている場合は、選択されたアカウントを見直します。

Clarityでは、右上のユーザーアイコンからManage accountを開いてアカウント情報を確認できます(参考:Clarityのアカウント管理)。

表示された情報が、招待を受けたものと一致しているかを照合します。

ここで名前だけを見て判断せず、認証方式とメールアドレスも記録してください。

違っていた場合は、Clarityからサインアウトして正しい組み合わせを選び直します。

ブラウザのプロフィールを切り替える方法もありますが、会社で許可された利用環境の範囲で行います。

「仕事用ブラウザで開いたから仕事用アカウントのはず」とは限りません。

アカウントの切り替え前後で、My Projectsに表示される案件が変わったかを確認します。

切り替えて解決した場合は、以後使う認証方式を社内の手順書へ残しましょう。

Clarityのプロジェクト招待を確認する

招待の送信と受け入れを分ける図

正しいアカウントで入れたら、次は対象案件への参加状態を確認します。

同じ会社のアカウントを持っていることと、その案件のメンバーであることは別です。

招待先と承認状態を確認する

管理者には、対象プロジェクトのSettingsからTeamまたはTeamsを開いてもらいます。

招待先のメールアドレスと、自分が使っているアカウントを照合してください。

まだ参加していない場合は、管理者がAdd team memberで招待先と役割を指定します。

招待された側は、メールで届いた招待を受け入れてからMy Projectsを確認します(参考:Clarityのチーム管理)。

「送った」と「受け入れた」を区別して確認するのがポイントです。

招待メールが見つからない場合は、迷惑メールフォルダと宛先の誤りを先に調べます。

会社のメールで受信できない場合は、IT担当者にMicrosoftからのメールが止められていないか確認してもらいます。

何度も招待を送り直す前に、次の情報をそろえましょう。

確認項目 記録する内容
対象案件 表示名とプロジェクトID
招待先 管理者が入力したメールアドレス
利用中の認証 認証サービスと選択アカウント
招待の状態 未受信・受信済み・受け入れ済み
次の担当者 管理者・本人・メール管理者

この表は、ログイン情報の共有表ではありません。

パスワードやワンタイムコードを記入する欄は設けないでください。

必要な権限を確認する

ClarityのTeam memberでも、ヒートマップや録画の閲覧はできます。

一方、メンバーの追加・役割の変更・プロジェクト設定の管理はAdminの担当です(参考:Clarityの役割ごとの権限)。

録画が見られるのに設定項目を操作できないなら、ログイン障害ではなく役割の違いを確認します。

依頼するときは、「権限を全部ください」ではなく、必要な操作を具体的に伝えます。

たとえば「録画を見て改善点をまとめたい」と「新しい担当者を招待したい」では必要な役割が違います。

一般メンバーを、すべての操作が禁止された閲覧専用アカウントと考えるのも正確ではありません。

案件への参加を追加する前に、扱うサイトや顧客情報の範囲を管理者と確認してください。

権限を直した後は、実際に必要だった操作ができるかを本人が確かめます。

Clarityのブラウザ側の問題を調べる

ブラウザの条件を一つずつ変える図

アカウントと参加状態が正しいのに開けない場合は、ブラウザの条件を一つずつ変えます。

全部を同時に変えると、復旧しても原因を切り分けられません。

別のブラウザ状態で試す

最初は、通常のウィンドウとプライベートウィンドウで結果を比較します。

Chromeでは、メニューから新しいシークレットウィンドウを開けます(参考:Chromeのシークレットモード)。

新しいウィンドウでも、同じ認証方式と同じアカウントを選んでください。

通常ウィンドウだけで失敗するなら、保存されたログイン状態や拡張機能などが調査候補になります。

ただし、シークレットモードは通常と完全に同じ環境ではありません。

Chromeでは、このモードでサードパーティCookieが標準でブロックされるため、そこで失敗しただけでClarity側の障害とは言えません(参考:ChromeのCookie設定)。

次のように、試した条件と結果を並べます。

試した条件 認証画面 案件一覧 分かったこと
普段のブラウザ 止まる 未確認 元の症状を再現
プライベートウィンドウ 通過 対象あり 保存状態などを調査
会社指定の別ブラウザ 通過 対象あり ブラウザ差を確認

これは記入例であり、特定の環境で必ず解決する結果ではありません。

サイトデータの削除はログアウトを伴うことがあるため、影響範囲を確認してから行います。

証明書の警告を無視したり、会社のセキュリティ設定をまとめて無効にしたりする必要はありません。

組織の認証制限を確認する

会社アカウントで管理者の承認や認証エラーが表示される場合は、IT担当者へ状況を渡します。

Microsoft Entra IDを利用する組織では、権限を持つ担当者がサインインログから失敗理由やエラーコードを調べられます(参考:Microsoft Entraのサインインエラー調査)。

これは、すべてのClarity利用者がEntraの管理画面を操作するという意味ではありません。

利用した認証サービスが違う場合は、そのサービスの管理者や公式の復旧窓口を使います。

依頼文には、発生した日時・利用した端末・どこで止まったかを含めます。

画面にエラーコードやCorrelation IDが出ている場合は、社内の指定された窓口へ伝えます。

本人確認のための追加認証を求められたら、通常の手順で完了させてください。

組織の制限を避けるために、私物アカウントを勝手に案件へ追加するのは解決方法にしません。

社内ポリシーの確認と、Clarityの案件への参加確認を、それぞれの担当者に分けると進めやすくなります。

Clarityの管理者が変わったとき

既存プロジェクトの管理者を引き継ぐ図

退職や制作会社の変更があった案件では、ログイン障害より先に管理者の所在を確認します。

既存の計測とデータを残したまま引き継ぐための手順です。

既存メンバーに状況を確認する

まず、現在もプロジェクトを開ける人と、設定を管理できる人を洗い出します。

複数のAdminを置けるため、引き継ぎ先が管理操作できることを確認してから旧担当者の整理を行います。

Microsoftは、唯一のAdminが離れる場合は先に新しいAdminを割り当てるよう案内しています(参考:Clarityの管理者の引き継ぎ)。

ただ招待を送っただけで、引き継ぎ完了とはしません。

新担当者が正しいアカウントで入り、対象案件と必要な設定を開けるところまで確認します。

誰も管理操作できない場合は、Clarity公式の所有確認と問い合わせの手順を参照します(参考:Clarityのプロジェクトアクセス復旧)。

この場合は、サイトを管理する正当な権限を持つ担当者が対応します。

所有確認用の記述を、別案件の手順書からそのままコピーして公開するのではなく、公式資料とサポートの案内をその都度確認してください。

アクセス回復を依頼した記録には、対応者と問い合わせの受付情報を残しておきます。

新規作成で解決しない場合を知る

同じサイトURLで新しいプロジェクトを作っても、以前の案件の権限を取り戻す操作にはなりません。

Clarityでは、プロジェクトごとに固有のトラッキングコードを使います。

新しい案件が空だからといって、以前の録画が消えたとは限りません。

旧プロジェクトに入れるかを確認する前に、サイトのタグを新しいものへ置き換えないでください。

タグを変えると、その前後で調べる対象のプロジェクトが変わり、原因確認が複雑になります。

「新規作成」と「既存案件へのアクセス回復」は、作業名を分けて記録しましょう。

削除されたプロジェクトについては、Clarityは復元できないと公式FAQで案内しています(参考:Clarityのプロジェクト管理FAQ)。

一覧に見えないだけの段階で削除済みと決めず、管理者へ状態を確認することが大切です。

新しい計測を始める判断が必要になった場合も、旧案件の状況と切り替え日を残します。

Clarityの問い合わせに必要な情報

ログイン問題の問い合わせ情報をまとめる図

ここまでで解決しなければ、確認済みの内容を一枚にまとめて問い合わせます。

試したことが分かると、同じ確認のやり直しを減らせます。

エラーと時刻を残す

次は、そのまま社内の問い合わせへ転記できるテンプレートです。

分からない項目は推測で埋めず、「未確認」と記載します。

対象:Microsoft Clarity
症状:認証で停止/案件が見えない/案件内のデータがない
発生時刻:年月日・時刻・タイムゾーン
最後に利用できた時刻:
認証サービス:
対象プロジェクト名・ID:
本人の参加状態:招待前/招待中/参加済み/未確認
他のメンバー:利用可能/同じ症状/未確認
試した条件:通常ウィンドウ、別ブラウザなど
エラー文・コード:
期待する操作:録画閲覧、設定変更など
次に確認してほしいこと:

プロジェクトIDは、管理者がSettingsのOverviewで確認できます。

案件を開けない本人に探してもらうより、アクセスできる管理者へ確認する方が確実です。

スクリーンショットには、問題の画面とエラーが読める範囲を残します。

パスワード、認証コード、Cookie、アクセストークンは添付しません。

ログイン直後のURLに認証用の値が含まれることもあるため、アドレス欄をそのまま公開投稿へ貼らないでください。

Clarityの案件やログインの問い合わせは、公式FAQの連絡先から進められます(参考:Clarity公式FAQ)。

Clarityの公開GitHubリポジトリは、ダッシュボードや案件のサポート窓口ではないと案内されています(参考:Microsoft Clarityの問い合わせ先の区分)。

案件の情報を公開Issueへ書く前に、適切な問い合わせ先を確認しましょう。

解決後に権限一覧を更新する

復旧したら、「入れた」で終わらず、何を変えたかを一行で残します。

次の表は架空の記入例です。

項目 記入例
症状 ログイン後、担当案件が一覧にない
確認結果 業務用とは別のアカウントを選択
対応 招待済みのアカウントで入り直した
復旧確認 案件一覧と録画を本人が確認
再発防止 認証方式と案件の管理者を手順書へ追記

認証方式、案件名、管理者、担当者の役割が分かる一覧を社内で管理します。

外部の制作会社や代理店と共有する場合は、担当案件ごとに必要な範囲を確認してください。

また、画面に入れたことと、過去のデータがすべて存在することは別の確認です。

必要な期間の録画やヒートマップまで確認し、計測側に問題が残るなら別の調査として引き継ぎます。

Clarityのログインで迷ったときは、まず「止まる画面」「使ったアカウント」「案件への参加状態」の三つを埋めてみてください。

次に誰へ何を確認するかが決まり、不要な作り直しを避けながら調査を進められます。

よくある質問

Q. 同じメールアドレスなのに案件が見えないのはなぜですか?
メール表記だけでなく、登録時と同じ認証方式を使っているか確認してください。 そのうえで、対象案件への参加状態を管理者に確認します。
Q. 招待メールを受け取ればすぐ案件が表示されますか?
招待を受け入れたうえで、正しいアカウントのMy Projectsを確認します。 送信済みと受け入れ済みを分けて調べてください。
Q. 録画を見るにはAdmin権限が必要ですか?
Team memberでも録画やヒートマップを閲覧できます。 メンバー追加や設定管理が必要な場合は、Adminへ依頼します。
Q. 案件がないときは新しいプロジェクトを作れば直りますか?
新規作成は、既存案件のアクセス回復にはなりません。 アカウントと参加状態を調べてから、計測の変更が必要か判断してください。
Q. 問い合わせにパスワードを添付する必要はありますか?
パスワードや認証コードは添付しません。 症状、発生時刻、認証サービス、案件ID、確認済みの条件をまとめてください。

出典・参考データ

  1. [1] Microsoft Clarityの公式サイト (Microsoft) — 取得 2026-10-05
  2. [2] Clarityの利用開始とプロジェクト管理 (Microsoft) — 取得 2026-10-05
  3. [3] Clarityの設定トラブルの確認手順 (Microsoft) — 取得 2026-10-05
  4. [4] Clarityのアカウント管理 (Microsoft) — 取得 2026-10-05
  5. [5] Clarityのチーム管理 (Microsoft) — 取得 2026-10-05
  6. [6] Clarityの役割ごとの権限 (Microsoft) — 取得 2026-10-05
  7. [7] Chromeのシークレットモード (Google) — 取得 2026-10-05
  8. [8] ChromeのCookie設定 (Google) — 取得 2026-10-05
  9. [9] Microsoft Entraのサインインエラー調査 (Microsoft) — 取得 2026-10-05
  10. [10] Clarityの管理者の引き継ぎ (Microsoft) — 取得 2026-10-05
  11. [11] Clarityのプロジェクトアクセス復旧 (Microsoft) — 取得 2026-10-05
  12. [12] Clarityのプロジェクト管理FAQ (Microsoft) — 取得 2026-10-05
  13. [13] Clarity公式FAQ (Microsoft) — 取得 2026-10-05
  14. [14] Microsoft Clarityの問い合わせ先の区分 (Microsoft) — 取得 2026-10-05

この記事を書いた人

水島 翔吾

株式会社kairos 代表取締役 / AgentSignal 開発者

AI クローラー・AI 流入計測と AIO 診断ツール AgentSignal を開発。実測データを元に AI 検索時代の計測と対策を書いています。

関連記事